話題:地味にショックだった出来事

ひゅーんとあっという間に第一展望台に着いた神田一行

そこからまたエレベーターで上の第二展望台を目指すわけだが、ここで神田、不覚にも若干調子が悪くなっていた


その日は出かけることを想定してなく、昼飯をN女史よりもはるか前に食べてしまっていたため緊急ハラヘリ信号が全身を駆け巡り、何となく立ってるのがつらくなっちゃったんだよな‥

1時間でも前に出かけることがわかれば自分でオニギリを作ってどこかでコソコソと栄養補給できたのだが、その日はオニギリを作る時間がなかったのが敗因

浅草で何か腹に入れられたらよかったのだけど、普通の時間に生きてる人達にはこんな時間(14時頃)に背中とお腹がくっついちゃうほどのハラヘリだなんて言えなかったんだよな‥


エレベーターの扉が開くと、そこからぐるりと若干坂になってるチューブ型の回廊が続いてた





外の景色を見ながらその回廊を歩いて行くと、スカイツリーの最高到達点に辿り着くという仕掛けになってるわけだ

だが、その回廊の途中でウルトラマン神田の胸についてるカラータイマーがピッコンピッコンと赤く点滅し始めたのだな


(まずい‥あと3分しかここには居られない)



と悟った神田、最後の力を振り絞り、前を歩くパパさん百合子さんN女史を抜いて小走りで最高到達点へと向かった




よし、証拠写真は撮った!

そこで下りのエレベーターを待った神田

もう少し見て行かない?と言うN女史に「悪いが先に下りる。パパさん達をよろしくね!」と早口で言い残し、ドアの開いたエレベーターに飛び乗った(じゅわっち)

その時、リュックの中でガサッと音がしたのだ

そうだ!人形焼持ってたんだった!と気づいた神田、リュックを背中から腹側へと滑らせ、シャッとチャックを開けて中の人形焼の包みを出し、手じゃ間に合わないから歯で包みを噛み切った

そして一つ一つの人形焼を包んであるセロハンみたいな透明の包装を手で外し、中身をパクッと口に運ぶ予定だったのだな

だがそこで、あとから乗り込んできた年配の紳士の帽子に手がぶつかってしまい、大事な人形焼が手から滑り落ちて床をコロコロと転がったと思ったら他の人が踏んづけちゃったのが見えた

(ガーン( ̄□ ̄;)!!)


その後は人が増えてきたので物を食らうことができずに下りる羽目に‥

だが壁に寄りかかることができたので倒れなくて済んだ


建物から出てからやっと人形焼を食べた神田

胸のカラータイマーも点滅が止んで青く光ってた

(セーフ)


その後パパさん達と無事合流

先に下りた理由を聞かれたが、正直に話したらアハハと笑われてオシマイ

人形焼をひとつ無駄にしたことは言わなかった

いや言えなかったのだ

せっかく買ってくれたのに悪いもんね


というわけで、
何とか楽しくWデートをこなした神田でした