話題:新車


新車は高いが安いのもある、きっとある!

この自分勝手なキーワードをもとに職場周辺の各メーカーのディーラーに赴き、カタログを頂戴してきた神田です

そしてそのカタログをN女史に渡して、「俺はよくわからないからパパさん百合子さんと3人で相談せよ」と丸投げしといた

だって本当に半分出してくれるのかもよくわからなかったんだもん

いくらまでは出すとか言ってくれりゃあ俺も真剣に考えるが、だいたい俺の車じゃなくてN女史がハンドル握る車なんだから、俺の意見なんて通るのかよっていう気持ちもあったのだ

新車を買うというのにこんなに冷めてていいのかなと思うけど、この時期は忙しくて余計な事は考えたくないのが本音でね


そんでもって数日後N女史から「スズキのスイフトにするみたい」とのメールがきた

だがスイフトはカタログを貰う時に実車を見たのだが、後部座席が狭いような感じだったのでこの車はないな、と思っていただけに意外だった

そしてその夜帰宅すると、いつもなら「お帰り〜ぃ」と言いながらN女史が抱きついてくるんだけど、その日は言葉を発せず抱きついてきたと思ったら耳元で「スイフトね、父が乗るんだって」と不満げに囁いたのだ


その日の夕飯はスーパーのお惣菜とインスタント味噌汁だった

落胆しすぎて何も作れなかったらしい(^^;)

N女史は自分用の車を買ってもらえると喜んでいたのに話が違う方向に行ってしまい、カタログを見てたらパパさんが欲しくなっちゃった、というのが結論のようだ



パパさんは、いつも乗せてもらう立場なのに俺を責めたのがずっと心に引っ掛かっていたそうな

俺の車が故障ではなかったのもあって、自分が車を持てば今後はあんなことにはならないだろうという判断なのかな

パパさんは少し前まで車を持ってたんだけど、義兄の車が古くなったので自分のを譲ったのだよ


俺は踊りだしたい気分だった

だって大金出さなくて済むから

ところがN女史が立ち直れないくらいガックリきちゃってね、その翌日熱が出ただよ(^^;)

平熱+αくらいの微熱だったんだけど、風邪の症状は出てないようだったので、本当にショックが大きすぎたのだろう

なので仕方なく「アナタ専用の車を買ったげるから!」と言わざるをえなくなっちまったよ

毎晩スーパーのお惣菜じゃわびしいから(;_;)



つづく