二人ランチ


話題:ランチ


〜前記事からのつづき〜

休日の午後ってのが最高に混むよね、食べ物を出す店は

山田うどんだけは俺の味方かも知れないと思って目指したが、そこも駐車場がパンパンだった

それでも停められなくはないような気はしたが、ふとB子の顔を見ると口がひん曲がっているように見えたので、山田はそのままスルー

ラーメンを食えないなら朝トーストにした意味がなかったけども、もうそのことは考えないことにした

B子に、レストラン的な店を検索してくれと言うと、すぐさまスマホに向かって「近くのレストラン」と喋っていた

その声は明るかった

ここでふと思ったことがある

飯は女に任せた方がいい

気分を良くさせた方が優しい雰囲気を醸し出してくれそうな気がした

どうしてもラーメンが食いたいなら、1人の時か男友達と一緒の時にしかチャンスはないと思えってこと

「この先何軒かあるみたいです」と隣の女が

オッケーと答えて走り続けた

途中、ラーメン屋の看板を見つけたけども、そしてそこの駐車場はスカスカだったけども、きっとそういう店は美味くないのだと自分に言い聞かせ、震える手でハンドルを握りながらスルー

そして辿り着いた店は、奥様方が好きそうなちょいと洒落た感じのカフェだった

軽食しかない店だろうなと思った通り、ガッツリ食えるような品はなかった

B子はトマト系の魚介パスタ、俺はミートソースを注文した

コーヒーか紅茶が付いてくるセットメニューだったのかな、コーヒーを飲みながらB子が「食後にコーヒーが飲めるお店がいいですよね」と言ったので、女と一緒の時はやっぱり任せた方がいいと再度思った

だけど女が行きたがる店は量的に少ないんだよね

そこだけ何か考えればいいのかな





そのカフェの近くにパン屋さんがあった

そこに寄って、サンドイッチとハンバーガーを購入

サンドイッチはその場で食っちゃった

曇っててよく見えないのだけど、エビバーガーとチキン竜田バーガーは持って帰った(写真)

B子は翌日のランチにすると言っておった



帰宅すると少しだけファッションショーが始まった

しまむらで買った薄手のセーターを着てみてるみたいだった

俺はお茶をいれて、ソファーでグッタリしておったら、B子のやつ静かに近づいてきて、「今度から、スウェットぐらいだったら私が買いに行きますよ」と言ってくれた

そして俺の頭を撫でた

その手が何となく気持ちよくて、ずっと撫でていて欲しかった



まあ、いつものこと


話題:ほら、やっぱりね


昼少し前、妹carの屋根の雪を落としに行った

そのまま走るつもりでいたが、走行中、もし後ろにバイクがいたら、そのバイクの前に雪を落としたら悪いかなと思い、屋根に残っていた雪を大体落としてから出かけることに

昼はラーメンが食いたかった

ここのところカップ麺やコンビニのラーメンしか食ってないもんで、朝飯(トースト)食ってる時に、昼はラーメンにしようぜとB子には宣言してあった

B子とは何度もラーメンを食ったことがあるから、「え〜、ラーメンですか?」と、あまり気乗りしてないようだったが無視

車に乗り込み、スタートするまでの間、何ラーメンにする?お前、つけ麺がいいか?などと、俺だけがわくわくの質問をしていたね(返事はなかった)

ところが、サイドブレーキを解除し、右左を確認して、さあ走り出すぞって時に電話が鳴ったのよね

見ると老人ホームからで、再びサイドブレーキを踏むことに

電話の内容は、近いうちに爺用のスウェットの上下を持ってきて欲しいとのことだった

既に8着くらい持って行ってるから、まだ要るのかいなと思ったけども、会話が長引くのが嫌だったので、わかりましたと返事をして、その電話を切った

ズドーンと気分が落ちた

今週は夜勤を多く入れたから、水曜日の午後しか老人ホームに行く時間がない

その日にスウェットを買いに行くのは危険がある

1軒目の店にもし希望の物がなかった時に焦るからね

ということは、これから楽しいラーメン屋に行く前にスウェットを買いに行くのがベストな訳だ

ラーメン食ってからスウェットを買いに行くことも考えたが、やっぱり用事を先に済ませないと、楽しい気分にならないもんね

行き先をしまむらに変更した




B子はしまむらという単語を出すと途端に明るくなった

女はしまむらが好きだよね

ユニクロとか似たような店も好きそうだから、庶民的な物を売ってる店が好きなのかな

情報を仕入れに行くという意味もあるのかも

ま、とにかく、まずはしまむらに行きましたよ

店に入るとB子はカゴを持ってキョロキョロしながらゆっくり歩いておった

好きな物をカゴにいれていいと言ってあったから

でも俺はまっすぐスウェット売り場に向かった

早く買って、B子の買い物に付き合い、商品が入った袋を後部座席に放り投げて、さっさとラーメン屋に行きたかったから

とっと、ところが、数十分後、買った物を後部座席に放り投げたところまでは予定通りだったのだけど、乗り込んだ時にカップホルダーに差してあったケータイが光ってるのを見てしまった

ケータイをパカッと開くと、またしても老人ホームからの着信があったようだった

留守番電話を聞いてみると、「スウェットは2着お願いします。それと靴下を3足…」と、さっきの電話の主の声で入っていた

そこで俺はもう放心状態に陥りそうだった

頭の中のラーメンが入った丼が少しずつ小さくなって行き、最後は消えてしまった



またしまむらに戻り、要求通りの物を買った時にはもうラーメンは諦めていた

休日は家族連れで混むんだよな

道も混んでて、無理してラーメン屋に行っても、帰りは夕方になる

するとまったりする時間がなくなる

休日くらいは自由な時間が欲しいもんな


つづく


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