話題:気になる人


またまた七星先輩に連れられて高級飲み屋に行った神田です

まずは女の子と街で待ち合わせをして、一緒に食事をし、その後開店時間に合わせて店に入ったのだが、どうもこれが同伴出勤というものらしかった

こちらは男2人なので、女の子も2人来た

1人はいつも先輩につく人で、もう1人は新人ということで、俺は初めて会う人だった

プリティーな女の子

あとで聞いたら20歳だってさ

その歳で、こういう商売をしちゃうんだ〜と驚いたが、別に普通だと言われてしまったよ(^_^;)

しかも現役の女子大生

それが売りのようだった

そして酒も強そうだった

俺はノンアルコール飲料のみだったが、その子に酒をごちそうする役目を担った

実際は先輩が全部払ってくれるので、その子が何杯飲もうが俺は痛くも痒くもないのだが…


色々と話をするうちに、料理の話題で盛り上がった

その子が自分で作ったおかずの写真を見せてくれましたのよ

沢山の美味しそうな料理の中に、やけに大粒の納豆の写真があったのさ

こんな大きな粒の納豆って世の中にあるのか聞くと、なんと自分で作ったと答えたんだな、その女子大生が

手作り納豆

びっくりした

ヨーグルトとかアイスクリームは家で作れるってのは知っていたし、オカンが作るのを横で見たことがあるのだが、納豆を自分で作る女子大生がこの世に存在するってことに驚愕した

と同時に、尊敬しちゃったよね


何年か前に、納豆を食べると痩せるだか健康になるだか忘れたが、納豆ブームがあったよね

どこのスーパーに行っても納豆が売り切れていて、手に入らない時があった

その子は大好きな納豆が食べられなくなって大変悲しんだそうな

でもそれを機会に、自分で作るようになったと言っていた





本当に実現するかわからないが、その子と一緒にごはんを作る約束をした

その時に手作り納豆を食べさせてくれるんだとよ



店を出る時に、たまたま持っていたデコポンをその納豆女にあげた

おやつに先輩と食べようと思ってたんだけど、休憩時間が合わなくてバッグの中に入ったままになっていたデコポン

和歌山県産で申し訳ないんだけど…と言って渡すと、産地で味が違うことは知らないようだった

デコポンは高くてなかなか買えないと言って、凄く喜んでくれた




その辺にいる普通の女と違って、すぐに恋愛に結びつく関係ではない女とは一緒に居て楽しい

何でも話せるような気がする

もしかすると、俺にはこういう女の方が合ってるのかも知れない

それに気づくことができて良かったと思う神田でした