話題:恋愛


彼女欲しい病が発症した友達のCHR氏に、彼女の作り方を教えてやることにした神田です

一緒にコンサートに出掛けていたももクロ好きの同僚の女が他の男と結婚してしまい、CHRとしては孤独感を感じるようになったそうな

だから、ももクロ好きじゃなくてもいい(はっきり言って誰でもいい)から、相手をしてくれる存在が欲しいと言うのだな

そこでまずは夜の飲み屋に行って、そこで働く嬢にどうしたらいいか聞いてみろよと言ったんだけどさ、CHRも酒があまり飲める方ではないので、昼間の職業の人と関わりたいと言う訳さ

そうなると、今度は俺の職場の女連中と会わせることも考えたのだが、それだと俺が色々と動かなくちゃならない局面が生じる可能性大で、かなり面倒を感じたので、取りあえず練習という意味でケータイショップに行くことにした

ケータイショップの店員さんは優しい人が多いから

接客は大体1人1時間くらいだから、その1時間でどのくらい仲良くなれるかのテストも兼ねて

爆乳ねえちゃんが居ない日を狙って行った

まずはコンビニで甘い物を買うところからスタート

女って生き物は、甘い物がなければ生きていけない

その甘い物をくれたとなれば、第一印象が良くなる

太っ腹なところを見せてやれ!と言ってCHRにシュークリームをあるだけ買わせた(12個)

「こんなに買って、初対面の人に頭おかしいと思われないかな」とCHRは不安そうであったが、12個買ったところで1人1個か2個だぞ!と言うと、「そうか」と奴は納得しておった

この日、CHRは機種変更、俺はタブレットの解約の目的でいざ出発!




ケータイショップでは同い年の里美ちゃんが相手をしてくれた

この里美ちゃんは、爆乳ねえちゃんがよそのショップから引き抜いてきた人で、仕事も早いし、接客が上手いんだな

どんな客でも嫌な顔をせず相手をするらしい

そして必ず1時間以内に客を席から立たせる会話技術を持っている

ただ前回、店のノルマ達成まであと1人という時に、その客が来なくて自分の帰りが遅くなるかも知れないとなった瞬間、少し苛立ちを見せたのだよ

だから慣れてくると、癇癪を起こす可能性のある女の人

そう言った意味では気をつけなきゃいけないが、俺の女じゃないからどうでもいい

その里美ちゃんがCHRの機種変作業をしてくれた

俺は解約よろしくとタブレットを渡して、CHRの横で出されたコーヒーを飲んだ

暫く2人のやり取りを見ていたが、CHRから話を振るという場面は無かった

それでは全く進展しない

仕方がないので用事はなかったが、CHRをトイレに誘った

そこで、乗ってる車やいつも聴いてる音楽について聞いてみろと言ってみた

するとCHRは「わ、わかった」と明るく返事をしたので、ちょびっと安心した


里美ちゃんが乗ってる車は何と外車のジープだった

しかもそのジープで通勤してるらしかった

そこから何故ジープに乗ってるの?とか燃費はどのくらい?とか発展させればいいのに、CHRは聞いたはいいが「へえ〜」と発するだけで、その後の言葉が出て来ない

仕方がないので俺が聞いてやった

そこからさ、会話のテンポが里美ちゃんと俺とでバッチリ合ってしまった

出身地とか家族構成とかの要らんことまで聞き出すのに成功したのはいいんだけど、ちょいとでしゃばり過ぎたかと反省した

CHRがポツンと取り残されたようにチビチビとコーヒーを飲む様を見て、ね

だけど女と仲良くなるには、会話が一番大事だからね、そこがうまく行かないと全く先に進まないわな

この里美ちゃんをゲットする目的ではないのに話せないのは、損なような気がした


つづく