父娘合作


話題:今日の晩ご飯

今夜のメニューはオヤジが切って煮た里芋の煮物(手羽元入り)

アジトに行った帰りに持たせてくれた

里芋は埼玉県産が結構美味だと俺が言ったからかな、オヤジが麓の店で買ったらしい

随分と小さいから石川早生という種類かと

味は良かった

これは妹が味をつけたに違いない

昼飯の残り物だとよ


アジトでは父娘で一緒にごはんを作るようになってるみたいだ

オヤジは手先が器用だからか、皮を剥いたり切るのは得意なんだよ

煮るのも、まあコンロの前に居ればいいだけだから、そこまでは出来るのだな

ところが味付けは不得意

何を入れたらどんな味になるってのがよくわからないみたい

まあね、失敗したらそれまでの苦労が水の泡だし、味を直すのに娘に苦労させるのは忍びないと思うのだろう

だから味付けはほとんどしない人



だけど妹はオヤジを上手にコントロールしてる

この場合のコントロールは従順にさせるという意味ではなくて、オヤジ本人に病人であることを感じさせないようにしてるという意味で

ついこないだまで泣き虫のわがまま女だったのに、どういうわけか随分と人間ができてきたよ

こいつも苦労してるのだろう

そう思ったので、要求されないうちに小遣いを渡した

随分と高い煮物になっちまったが、仕事から帰ってきて食べる物があるってのは嬉しいやね

ちょっと量が少ないのが残念ではあるが…



枝豆豆腐


話題:旬な食材


「あのグリーンの豆腐は今年はないの?」と、オヤジからのメールの中にこの文言が…

勝手にプレッシャーがかかっちまった

枝豆豆腐のことを言っているのだが、これは運が良くないと手に入らないのよ

うちの場合は1丁では足りないから何丁も欲しいんだけどさ、豆腐屋さんも売れ残ったら困るからか沢山は作らないみたいなんだよ

午前中に来たお客が買ってしまえば、その日の分はもう終わり

そこで豆腐屋の主人に頼んで、神田家用に作ってもらった

それでも6丁

しかも平日に作ってくれたもんだから、買ったその足でアジトまで持って行く羽目に

豆腐はナマモノだから、週末まで東京家の冷蔵庫で保管して…というような悠長なことはやってられないからね

この枝豆豆腐のためだけにアジトに行ったよ

でもオヤジ(妹も)が食いたいというものは、何としてでも供給してやろうと思ってる

早く病を治してやりたいから

だけど今年はこれで終わりらしい

原料の枝豆の仕入れが終了した模様


この枝豆豆腐は何もかけずに食べるのがオヤジ流

最初は塩で食べていたが、そのうちかけなくなった

風味を楽しみたいんだと

オヤジもだんだん日本人化してきてるような…

ちょいとくたびれたが、オヤジの満足した顔が見られて良かった神田でした


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