話題:結婚


おばあちゃんに自分のウェディングドレス姿を見せてあげたいと言った女の主張

学生時代に変な奴と知り合って、そいつの仕事を手伝うこととなり、それが今も続いているが、もう飽きた

あとは結婚するだけと思いたい

結婚相手を紹介して欲しい

でも何年もは待てないので、結婚願望のある男に絞って紹介して欲しい

もしそういう人がいなければ、一番楽しい筈の大学時代を奪った変な奴に責任を取って欲しい

こういうことを言われてしまった神田です

ダーウィンが来た&ミッションインポッシブルの、その楽しかった余韻がブッ飛んで行った

「男の26と女の26は違うんですよ!」とキツく言われた時にゃ、そんなことはわかってるよと言おうと思ったが何も言わず、細かく頷いてやった

取りあえずは、不満に感じてることを吐き出させてやろうと思って

その他にもブツブツと色んなことを言ってたね

まとめると、俺から離れて新しい自分の生き方を探す自信がないので、自分の人生にここまで関わったなら、自分が納得するような答えを出してくれってこと

まあ噴火ですわな

女は不満を溜め込むのが得意だから、いつか爆発するんだよ

特に、ここ数ヶ月はストーカー気質を持った男の影に怯え、以前のように派手に動き回ることが難しくなってるのも噴火の原因になったと思われる

去年から俺だけが別の仕事に就いたのも不安と不満を増長させたのだろう

仕事がつまらないと感じることが多くなったのだな

それと最大の原因は、先月俺がほとんど家に帰らなかったことで、頼る人がいなくて、頑張り過ぎて疲れたってことかな




女の噴火を鎮めるには、過去の経験から、抱きしめてやるのが一番効果的だというのがわかってる

だからこの時も実行してみた

椅子からスッと立ち上がり、女を正面から抱きしめてやった

するとブツブツが止まり、そのうちひっくひっくという音が聞こえてきた

しょうがねえから暫くそのままでいてやった

腕の中の物体の温度の上昇を感じた



大人しくなった女を今度は抱きかかえ、居間のソファーに静かに置いた

そして、
お前の希望は必ず叶えてやる。だが糞爺の手術が迫ってるから、今はそのことを考えなきゃならない。それが終わったらすぐお前のことに着手するから、もう少し待ってくれ。そんなに長くは待たせないから。と言ってみた

すると女は、しばらくしてからウンと頷いた

一件落着(^o^)/




ちょびっと疲れた

相棒であるこの女が機能しなくなると、俺の生活の全てに支障が出るから

しばらく油を差してやってなかったことも思い出した


つづく