話題:うふふ、いえい


職場の女(下っ端ちゃん)とうどんを食べに行った神田です

この女とは回転寿司に行く予定だったのだが、当日に先輩が、ランチにこの2人を普通のお寿司屋さんに連れて行ってくれたので、回転寿司は回避した

2回続けてお寿司にしなくてもいいかってことで

そこで、飲み物も選べるファミレス的なレストランに行こうかと思っておったら、この女から「山田うどんって知ってますか?」と尋ねられた

知ってるよと答えると、「嫌じゃなかったら山田うどんに連れて行って下さい」なんて言われて嬉しくなっちゃったよ

嫌なわけないだろ

山田は俺の心のふるさとだもんよ

そこで、改装されて綺麗になった山田うどんに車を走らせた


この女が何故山田を希望したか

誰かに、埼玉県人のくせに山田うどんを知らないのかと言われたらしく、この女は山田うどんには行ったことがなかったので、行くチャンスを狙っていたそうな

山田は車じゃないとなかなか行けない場所にあるんだよね

交通量の多い街道沿いにあったりするから

広い駐車場を確保しなくてはならないので、どうしても土地代の安い場所、つまり駅から遠く離れた場所になってしまうのだろう

だから車を持っていない女は行くチャンスが無い

そこで満を持して、とまではいかなくても、俺に期待した訳だ


店に入ってメニューを見ても、女は何を注文していいのかわからなさそうだったので、期間限定のカキフライセットの中の『舞茸うどん』を単品で注文した

一番ベーシックな『たぬきうどん』を食べさせれば良かったかも知れないが、それがこの女の口に合わなかった場合、2度目はないなと思ったもんで、それより豪華な物が乗っている『舞茸うどん』にしたのだ

500円の価値があったかどうかは疑問だが、味はまあまあでござった




舞茸は焼いてあったね

家でうどんを作る時に、具材をうどんと一緒に煮るではなくて、先にちょいと焼くと美味しくなるよね

舞茸を指差してその話をしたら、女は初めて聞いたっぽい顔をした

うちの職場の女達は、あまり料理が得意ではない

学生時代は勉強に忙しかっただろうし、当然親と暮らしていたから、料理をする機会が少なかったのだと思われる

寮に住んでいても、近くに弁当屋ができたから、みんなそこで買ってるみたいだし

ただこの下っ端ちゃんは少しは作れるらしい

ママが、どんなに忙しくても女は料理をしなくちゃ駄目と言う人なのだそうな



食後、CHRと行った時と同じように、店から出た所の自販機で飲み物を買った

500円玉を投入してどれにする?と聞いたのだが、女はここでもなかなか決められなかった

「ホットがいいけど、ミルクティーとお茶のどっちにしようかな…」と、ぶつぶつ言いながら迷ってる間に500円玉が戻ってきた

こういうの、ホントはあまり好きじゃないんだな

スパッと決めろよと言いたくなる

でも女の子だから、じゃ今日はお茶にしよう!と言ってやった

すると「ハイ」とすぐに返事をしたので問題ないかと


きっと、男と食事に行くことに慣れていないのだと思われる

初めての山田うどんだったしね


帰りの車の中で、「また行きたい」と言っていたので安心した

それならば、メニューを覚えさせようと思う神田でした