話題:恋愛


さてさて、スマホ契約タイムが終わると、ついに食事に誘う瞬間がやってきた

雑談中、俺が里美ちゃんに好きな食べ物は何?てなことを質問したのよ

その答えを彼女が発した直後に「じゃ、今度食べに行きましょう」とCHRが誘う段取りになっていたのにさ、ヤツは何も言葉を発しなかった

嫌いな物は無いという好都合な返事だったのだが、CHRは勇気が出なかったのだな

断られたらショックなのはわかるが、そのくらいのショックはすぐ忘れられるし、ターゲットを別の女に変えるキッカケになるのだから、このチャンスを逃すな!と思って、CHRをキッと睨みつけてやった

大体、ここで断られるってのはないと思ったし

爆乳ねえちゃんが事前に軽く打診というのかな、下交渉をしてくれている筈で、その結果が悪ければ、この瞬間が訪れるまでに、里美は駄目だと知らせてくれたと思うのですよ

だから答えは「いいよ」に決まってるんだから、安心していいのに何やってるんだコイツは…なんて思っちゃったよね

そしたらね、今度は爆乳が「前に一緒に食べたお寿司おいしかったよね」と切り出してくれた

そうだね、と答えたけども、これはもう間髪入れずに持って行かなきゃならないと思い、近いうちにお寿司食べに行かない?と、俺が里美ちゃんの方を見て誘ってしまった

すると彼女は「えっ、連れて行ってくれるの?」と、明るい表情で言った

ここで2対2の食事会の予約成立

だが、会話の担い手が俺になってしまったはマズイ

加えて、里美ちゃんは爆乳の方を見て話すのが一番多くて、次が俺なんだよな

それは話し易い順

CHRは話しにくい訳ではないと思うが、会話のテンポが合っていない

これは今後の展開が期待薄

仲良くなったらもっとテンポ良く話すことになるからね





店を出てからCHRと喫茶店に寄った

ヤツはいつもより大人しかった

何も言わなかったくせにくたびれたみたいでね

でもそのうち口を開いて「里美ちゃん、お前に気があるのでは?」と言った

ちょいとやきもち的な&妬み的な一言だった

そんなことはわからないと答えるかどうしようか0.5秒考えたが、俺にその気は無い、と言うと、CHRは少し笑った

そして「変なこと言ってごめん」と謝った




その日の夜、爆乳と電話したのだが、里美と下交渉はしていなかったと言っていた

でも寿司の話を出してくれて助かったと言うと、「また食べたいと思ったの」だとよ

CHRのおごりだから存分に食べなさいなと言って電話を切ろうと思ったら、「正直言うと、あなたが出してくれた方が美味しく食べられる気がする」と来たもんだ

何じゃそりゃ…

金の出所は味には関係ないんじゃないかと思ったが、「CHR君よりあなたの方が色んな意味で余裕を感じるのよ。あのコには無駄なお金は出させたくないわ」と、爆乳の口から厳しい一言が出た

里美ちゃんはCHRには行かないということ

何となくわかってはいたが、はっきり宣告されたようで諦めがついた

また女を探さなければ!