話題:代車


予想通り日曜の街道は混雑していたが、指定された時間より少し前にトヨタに到着

敷地内の駐車場に入るとすぐに年配のツナギがサササと近づいて来て「遠くからわざわざありがとうございます神田様。車検証とキーをお預かり致します」と随分と丁寧な対応で

車検てのも色んな店がやってるからね、高額で有名なディーラーに持ち込む客には丁寧になるわなそりゃ‥

俺だって安いとこに出したいんだけどさ、この店にはカルテがあるし、素人には全くわからないハイブリッドシステムに慣れてるだろうからってことで、この時点では支払い総額がいくらになるか不明だったが、多少高額になったとしても安心料を含む値段と考えて持ち込んだのだ


リコールの時と違い無駄話は無しですぐに代車を用意してくれた

写真のポルテ

真面目なトヨタの中では珍しく『からくり』のある車ですね

助手席側がスライドドアで、助手席も前後に70センチほどスライドするから後部座席への乗り降りが楽だという車




天井も高くて座高の高い神田の脳天もぶつからない

一目で気に入った!

だがN女史は不満げ

だいたいこの人は屋根が低くて重心が低い車じゃないと受けつけないのだよ(^^;)

なので最初は神田の運転で

ではお願いします!とツナギに言い残してスタートしたのだが、思ったほど加速しない

屋根の高い車とはこんなにも遅いのかと思っていたら横の女が「サイドブレーキ引いたままだよブフフ」って

恥ずかしい(><;)

初歩的なミス!



だが何事も無かったかの如く平静を装い(このあたりは成長の証)、いったん止まってサイドブレーキを解除して再び走り始めた神田

さっきよりスピードは出るようになったが、運転してて楽しい車ではないとすぐに感じた

排気量(1300cc)の割に車体が重いのかアクセルを踏んでもエンジンが官能的に吹け上がらなかったのだ

こういうところがトヨタ車なのかもね

運転の楽しさと引き換えに、安全に目的地にたどり着ける性能を採ったと言うか‥


信号待ちの間にN女史と運転を代わった

このポルテでは車内を移動するだけで交代できたよ

こういうのは面白いし雨の日は楽

まあ運転を交代することは滅多にないけど、普通の車ではしにくいことがたやすく出来ると楽しいよね(^^)


で、帰りはちょうど昼時だったためにどの食べ物屋も人で一杯だった

N女史用の小さめおにぎりも作ってあったので、その日は走りながら食べてどこにも寄らず家に帰った


ところが、無事家に着いた直後に事件が起きたのだ

車庫に車を入れてN女史が降りた後、助手席のドアを開けたらゴンッて音がした




またつづく