話題:ほんのりえっちなお話。


エリの身の上話は暗いような重たいような‥、そして「遊んでくれ」というのは自分勝手のような気がしたが、その時はどう返事していいのかわからなかった

なので、この変な雰囲気を断ち切るために、エリを近くのパスタ屋へ連れて行った神田

そこで好きな物を食わせて酒も飲ませれば、明るい気分になって少しは違う話ができるかと思ったのだ

店内では、運ばれてきた料理の味が気に入ったのか、学校近くのパスタ屋や別の店の話をしたり、エリの得意の同性中傷話に花が咲いた

だが店を出て帰ろうとした時に「腕組んでもいい?」と言い出したのだ

周りにはカップルが多くてね、そいつらのほとんどが手を繋いでいたり腕を絡めていたのだよ

軽井沢で同じことを言われた時は「1回5百円」と言ったら「うわっ、有料!?」というようなやり取りをして楽しかったのだが、この時は何も言えなかった

何も言わないというのはオーケーでもノーでもないわけで、手をポケットに突っ込んだ状態の俺の右腕をエリは掴んできた

「だって歩くの速いから」と呟きが聞こえた

〜(中略)〜

ベッドにはきれいに洗ってあるシーツを敷き、カバーが見つからなかったので枕にはバスタオルを巻いた

「寝ていいぞ」と言ったら、エリがそれまで着ていた服を脱ぎ始めたので、部屋から一目散に逃げ出した神田

だが後ろから追ってくる足音が!

振り向くと上半身下着姿の女がいた

俺が突然止まったがために、必然的にエリを抱き止める形に!

動きを止めたエリはキャッとかなんやら発していたが、恥ずかしそうにするでもなく急に『だっちゅうのポーズ』をとり、「ほら、あるでしょ?」って言ったんだよ


つづく