図書館本。作者は銀の匙で有名な中勘助。
モンゴルの大ハーンの前で12羽の鳥が語る、鳥好きにはニヤリとくる大人向けの童話。
ハッピーエンドは雁、鶴、ひばり、白鳥、いかる、鷹。鬱エンドは鳩、鶯、鵜、雉子の話。残り二つの鷲と鵲(かささぎ)は悲喜こもごも。
雁、鳩、白鳥、鷹は大河ドラマを観てるような気分になれるけど、個人的に好きな話は、無実の罪を着せられたお姫様の為に頑張るお人好しのヒバリと、聖徳太子との絡みが微笑ましいいかる。
いかるの鳴き声の聞きなし「月日星」って素敵よね。
(о´∀`о)
聖書、中国の故事、仏教、日本史の偉人が出てくるので予備知識がある人は一層楽しめる。
また美しい日本語の語り口もよくて、特に鶴の話の一場面、聖武天皇を見にくる鳥や海の生き物たちと風景の描写が素晴らしかった。
日本語の宝石箱みたいな本。
話題:最近読んだ本
読書メーターの月ごとのまとめだと、こっちのブログにまとめるのにやたら時間がかかるので、折々感想をあげてきます。
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