3月11日、従妹ちゃんの進学も決まり、進学祝いを買いに、チャリに乗ってました
グニャリとタイヤが歪む感触…

パンクか?

辺りを歩いていた人が、次から次に道路に這いつくばってゆく

何事だよ

チャリから降りた瞬間、眩暈と立ちくらみに似た激しい揺れ…

やべ、吐きそう…


従妹ちゃんの声…


『地震!』


あぁ、地震なのか…



全てが現実に見えてなかった瞬間でした

何が起こっているのか実感が無い世界が目の前に広がってる。


揺れがおさまってから、従妹ちゃんと目的の店へ…

そのあとすぐでした


足元から突き上げてくる断続的ななにか…

縦揺れだ!!


恥も外聞もない

大声で従妹ちゃんの名前を何度も呼ぶ

他の客が悲鳴を上げ、店内から逃げ出す
店員さんが、慌ててドアを全て開き、客に外に出るように指示する

でも、従妹ちゃんがいない…

その間に、商品が棚から雪崩落ち、窓ガラスの軋む音を聞き、早く従妹ちゃんを見つけなきゃと恐怖心に駆られました

本棚が倒れ、高価なゲーム機器が、こぼれ落ち、揺らぐCDの棚の向こうから、従妹ちゃんの顔を見つけた時には、涙が出そうでした

抱きしめて外に出て…

皮肉にも、こんな時だけ、人間の暖かさを知ります

普段、言葉も交わさないような店員さんが、両手を差し伸べて、ドアを押さえてくれる…

ケガはないかと声をかけてくれる人がいる…


そんな暖かい言葉と裏腹に押し寄せる不安
家族の安否確認のメールをしようとしたら、不通…
帰った方が早いと、自宅に帰宅…

その後は余震に酔い…疲労蓄積…

それが、私の最初の1日でした


まだまだ余震が続き、計画停電をまともにくらい、食品品薄でパンや米が買えない状況ではありますが、それでも、私は、元気です
ニュースで市役所が映ったりしていた事もあったせいで、ご心配下さった方々…
ニュース程、酷くはないです
街並みは、普通に見えます
家の中はどこも凄い事になってると思いますが、こちらの地域は、見た目は変わらず、まだマシだと思います

心配して下さった皆さん、ありがとうございました




そして、被災地の皆様は、もっともっと怖い思い、悲しい思いを、現在もされているのだと思います

地震に伴って起きた津浪、火災…

そして、原発事故…

余震が続く現在、崩壊の規模拡大は、まだまだ続くのかもしれません…


ニュースで見て涙ぐむ…そんな事しか私には出来ないけれど…

ただ、祈りたい…


生き残った人々が、強く生きて行けるように…

たくさんの人が、無事でありますように

家族のもとに帰れますように…



そして、皆様もお体、大事にして下さい