螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2012/12/30 Sun 11:00
サンタさんはいない


話題:サンタクロース

「サンタさんはいない」と俺の両親は断言して、三歳の俺をおもちゃ屋に連れていきました

俺は半信半疑だったので一応靴下を枕元に起きました

朝起きると靴下には何も入っていませんでした



そして俺は母親の元に向かいました

買ってもらったクリスマスプレゼント
それはおもちゃ銀行でした

おもちゃのお札、おもちゃの小銭が入っているものでした

俺は母親がいつも「うちはお金がない」って言っているのを聞いていたのです


だから俺はそのおもちゃ銀行からおもちゃのお札を母親に渡しました


母親は泣き出しました

俺を強く抱きしめました

俺はどうしてお母さんが泣いているかわかりませんでした

なぜか悲しくて一緒に泣きました

その日の夜はご馳走でした

ケーキをうれしそうに頬張る俺を見て、お父さんとお母さんもうれしそうでした


俺は寝る前にサンタさんにありがとうと言いました


俺の願いは「お父さんとお母さんとずっと一緒にいれますように」だったから


サンタさんはいないのかもしれない

だけれど願いを叶えてくれた人はいるのです

俺はその誰かにもありがとうと言いました

サンタさんはいない

それを知っても俺は幸せでした
大好きなお父さんとお母さんがいたから




おしまい






こんなかわいい子供だった俺もこの始末!
記憶あまりないけど母親が話してくれました
「サンタさんはいるよって言っておもちゃのお札を差し出されたときは愛しすぎて泣いた」
だそうです


現在進行形で親不幸でごめんよ



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