螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2013/12/2 Mon 15:38
ホラーは一種のコメディである


話題:ホラー映画

さてまたもやホラー映画の話である


ホラー映画にみなさんはどんなイメージを持つだろうか

怖い、痛い、血みどろ、グロい、幽霊が出てくる、殺人鬼が出てくる、ゾンビが出てくる、人が死ぬ…etc


ある程度固定のイメージや要素のジャンルは固まっているものの、人により色んなイメージが次々と出るだろう

何が言いたいかというとホラー映画は「ホラー映画」と一括りにできないということだ

なぜかホラー映画は型にはめられやすい
ホラー映画というだけで敬遠される
全て一緒くたにされ嫌悪される
嫌悪されるのはかまわない

気持ち悪い?褒め言葉だ


しかしホラー映画というだけで避けられるのはあんまりだ
ただホラー映画というジャンルだけで嫌われるのはあんまりだ

嫌がられる部分は多岐に渡るはずなのだ

人が恐怖するものは固定されないからである


例えばなんかしらのトラウマがあり、水が怖い人がいる
しかし怖くない人もいる


水が怖い人が水が出てくるホラー映画を観れば怖いだろう
しかし、水が怖くない人が水が出てくるホラー映画を観ても怖くない可能性がある

ホラー映画だから怖いのではない
怖いものが出てくるから怖いのである(極論だけど)


例えばアクション映画と言えど色んな種類があるだろう
冒険物もアクションだし、SFがからんでもアクションだし、ジャッキー・チェンが相手を次々殴り倒してもアクションだ
しかし、厳密にジャンルは分けることができる


ホラー映画も同じなのだ
ホラーアクションというものだってある

ホラーが嫌いでもアクション好きな人はその作品をきっと観るだろう


ホラーというジャンルは様々な映画のジャンルにおいて実はかなり細かく分類できる

それほどホラーというものは我々と密接の関係にあるのだ

そしてそれは一人一人違う

だからおもしろいのだ



と、まあここでジャンルを細かく分けていきたいのだが、それをするにはとんでもない量の文章になるだろう

そしてしっかりと定義できるほど、俺は詳しい自信がない

プロの先人達がいくつもジャンルについて言及している書物はたくさんある

もし興味を持ったなら読んでみて欲しい

ホラー映画の多彩さに驚くはずだ



先人達に丸投げしたところで本題だ

この記事をタイトルを見て欲しい


ホラーのどこがコメディなのか

そう思う人がたくさんいるだろう

ごもっともだ

ホラーと言っておいてコメディ

例えるならお化け屋敷に入ったらお笑い芸人のコントを見せられるようなものだ


しかし、ホラーにはコメディの要素があるのだ

それは行き過ぎた演出という点にある


もちろんリアリティを追求したホラー作品もある

しかし、大概の作品はやり過ぎであり、演出が過剰なのだ

上記したようにホラーには細かいジャンルがある

それによってはその過剰な演出が恐怖を煽ることがある
例えば虫が出てくるホラー映画で(SFアクションになりがちだが)、虫が数匹出てくるより、こんなにいるのはおかしいだろ生態系崩れるわってくらいたくさん出てきた方がどう考えても怖いだろう
単純に数だけでなく、その姿も過剰なくらい気味悪くすればそれだけで怖い


では、逆にその過剰な演出が馬鹿馬鹿しく笑いを誘うのはどんなときか


「死」という概念は誰もが怖がる概念だ

ゆえにホラー映画には「死」が盛り込まれやすい

そこにグロという要素が加わり、登場人物は悲鳴をあげながらバラバラになったり、血しぶきをあげていく

この死に方、死に方の演出が過剰になることが多い

野球じゃないんだからってくらい派手に首が飛んだり、噴水かよってくらい血が吹き出したりする

あまりにも過剰なその演出はコミカルである
やり過ぎだろという演出は、この映画がフィクションであることを強調し、恐怖を薄め、安心感と馬鹿馬鹿しさから笑いが生まれるのだ
死を冒涜しているブラックな笑いではあるのだけれど


この死という要素はホラー映画以外にも使われる

お涙頂戴のヒューマンドラマ、悲恋の恋愛物

銃撃戦があるアクション物そして戦争物

その他のジャンルでも死は物語を盛り上げる要素として使われているのだ


小難しい話はしないと言っておいてグダグダと長く語ってしまったわけですが

何が言いたいかと言うと

イメージだけでホラー映画を差別しないで欲しいということです

ヒューマンドラマにも真面目なストーリーがあれば、くだらないものもあり、胸糞悪いものがある
胸糞悪いものに関しては下手なホラーよりリアルな恐怖があったりもする
不快感もホラー映画より強いときだってある


同じようにホラー映画にも胸糞悪いものがあれば、馬鹿馬鹿しくてくだらないものもあるのだ


え?グロテスクが嫌だ?

ばっか、おまえばっか

ホラー映画ってのは基本的に低予算なのよ
だからグロシーンも有名監督以外は(下手したら有名監督でさえ)しょっぼい特殊メイクやCGだったりするわけよ

明らかに人形です
みたいなのがいかにも絵の具ですみたいな血にまみれててもグロくて嫌なのか


一方、戦争物とかさ
やたら金かけてるからグロさも強烈だよ

そこらのホラー映画よりよっぽどグロい

リアリティのある真面目な話だからグロテスクでも評価され、荒唐無稽な娯楽作品だから鼻で笑われる

ホラー映画ってジャンルで判断しているだけなのよ

それは許されないことです

映画好きと名乗っておいて特定のジャンルしか観ない奴くらい許されない


まずはね
その垣根をぶち壊して欲しい

ホラー映画というだけで色眼鏡でみる
その眼鏡をぶち壊して欲しい

という今回のお話でした




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