話題:今日読んだ本




子供の頃、リアルタイムで『たのしいムーミン一家』というアニメが放映してまして、暖かくも幻想的なアニメの世界に惹かれ原作となるヤンソンさんのご本もおねだりをして買って貰っていました。

大人になった今でも数年かに一度の割合で読み返したくなるこのシリーズ、とりわけ今日
は季節的にもぴったりで尚且つ大好きなキャラ、リトルミイが生き生きとしているこの話が急に読みたくなり、本棚の奥から引っ張り出した次第です。

何の心の準備も無く未知なる世界へ放り込まれたとき、過去の優しく暖かな思い出を頼りに内側へ縮こまっていくのか、現状をあっさり受け入れそれをとことん楽しんでいくのか…
本作では物語序盤のムーミントロールが前者でリトルミイが後者のタイプのようです。
私はどちらかといえばムーミントロールのようなタイプであり、バイタリティー溢れるリトルミイは幾つになっても私の憧れの存在であります。
ただ、ムーミントロールも不本意ながらもお日様を奪った憎き冬に真っ向から向き合い、そして恐れおののいていたものが実はそんなに大したことではないと気付き乗り越えているんですよね。

ムーミンシリーズの原作は自然の描写も素敵なのですが、登場人物の台詞も名言だらけで考えさせられるものがあります。

年齢を重ねるにつれて、または読んだ時の気分や自分がその時に置かれている環境次第で捉え方が変わったり、新たな発見があったりで奥が深いです。

そんなわけで、児童文学でありながら幾つになっても読みたくなるシリーズです。