こんばんは
今回は久しぶりに映画の話です

蜷川実花が監督をしたことで話題になった、言わずと知れた作品

「単に蜷川実花の趣味を詰め込んだ映画に過ぎない」という感想も多々耳にしますが、私は面白い映画だったと思います

蜷川実花の世界感で描かれた映像ももちろん魅力の一つですが、「美」について考えさせられる作品でもありました 女性なら感情移入しやすいのではないでしょうか

「なぜ神様は美しさと若さを与え、そして奪うのでしょうか」

「若さは美しいが、美しさは若さじゃない。美というものは、あらゆる要素を豊かに含んでいる。」

という映画終盤のやりとりが印象的でした

以前にも書いたような気がするのですが、「美しい」と「きれい」はイコールではありません

たとえ醜いものであったとしても、目を逸らしたくなるけど見てしまうような、人の心を揺さぶりゾクゾクさせるものも美しさだと思います

きれいなものばかり見ているだけではつまらない

その人にはその人なりの美しさがあると思います

誰からも一定の評価をされる普遍的な美しさというものも存在しますが、本当にその人らしい美しさというものがあると思います

とはいえ、普遍的な美しさなんてつまらないものですよ 少なくとも私は それに魅力を感じません あぁ、きれいだなぁと思う以上の感想は有りません

痩せている人、目が大きい人、鼻筋の通った人だけが美しい人というわけではない

しかしそんな普遍的な美しさに固執し悩まされると、この映画の主人公のような末路を辿ってしまうことになるんでしょうね

とはいえ、蜷川実花の世界感で描かれた映像は美しかったです

ストーリーの展開やメッセージ性はまた別として、素直に映像の美しさに魅入ってしまいました