女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか? ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。(amazonより引用)
久しぶりに読書記録
2日で読み切ってしまいました
これまでにも何回か書いたような気がするんですが、恋愛とか誰かを好きになるのって、きれいなことばかりじゃないと思います
むしろ必死で切羽詰まっているもので、人を嫉妬や欲望やひがみに狂わせるようなものなんじゃないでしょうか
「恋する女の人は美しいと言うけど、恋は女の人を嫉妬に狂わせる」、「醜くなる覚悟が無ければ恋愛する資格は無い」と、ドラマの昼顔で言ってました
私もそうだと思います
現実の恋愛は、映画や漫画に出てくるような、幸福でいてときどき切ないような、甘いものではない
そんな恋愛に憧れる人はたくさんいて、あたかも自分たちが物語の主人公かのように自分たちを仕立てあげるけど、そんなの嘘だと思う
人の欲望は果てしないですから、恋愛といえど全て元をたどれば相手に思われたい、大切にされたい、所有したいという自分勝手な思いに過ぎない
周りが見えなくなるくらい相手に夢中になったり、好きであるがゆえに相手が憎くなることがあったり
それくらい必死な恋愛をすると、受けるダメージもかなり大きいけど、そんなものにも果敢に立ち向かっていくことで自分の新しい側面が見れたり、何かが開けてきたりする
恋愛じゃなくても同じです
友達でも家族でもなんでも、人と本気で関わろうとすることはリスクも大きい分、得るものも大きい
恋愛ごっこ、友情ごっこのような関わり方はしたくない 同じ時間を費やすなら、どうせなら本気の方がいいと、私は思います