話題:読書
こんにちは
前回もコメントや拍手ありがとうございました
今回は読書感想です
しばらく色々あって読書する余裕が無かったのですが、やっと調子を取り戻してまた読み出しました
ヒト、密書、スーツケース。夜な夜な「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨上がりの水たまりに煙突を視る会社員。漂着した島で船に乗り遅れる女。私はどうしてここにいるのか。女房を殺したような、子どもの発話が遅れているような、金魚が街に溢れている、ような――。流転する言葉をありのままに描き、読み手へと差し出した鮮烈のデビュー作。芥川賞受賞前夜の短篇「家路」を同時収録。(amazonより引用)
芥川賞受賞作家の処女作
1番初めの印象としては、「何これ意味わからん面白くない…」でした
主人公の名前も性別もわからないし、場面や情景もどんどん変わっていく
文章の前後関係がわかりにくくて、読み慣れてないと読書というよりは文字をただ追う作業になってしまう感じ 出てくる言葉も難しいですし
だけど他の小説には無い(読書量がものすごくあるわけでもないから偉そうには言えないけど)、不思議な読後感がありました
その不可解な感触を引きずりつつも、巻末にある著者との対談と解説を読んでやっと腑に落ちました つまりは自力で理解するにはなかなか難しい作品でした
出てくる言葉が難しいと言うのは、所々で古語が使われているというのもあるのですが、そういった独特な言葉選びが美しいから、ああいった不思議な魅力が出るのかもしれない
読み終わった後の印象としては、「あぁ、こんな小説の書き方もあるんだなぁ」といった感じです
物語の展開を楽しむのが好きな方にはあまり好まれない作品かもしれませんが、不思議な魅力を持った作品です
まだまだ読書量が足りないなぁと改めて痛感