教科書のような駄目な男と恋愛してる女子大生が、満たされない自分を慰めるように教科書のような便利な女になるしかないというサイクルを日々送る。
そのサイクルから抜け出すきっかけとなったのが、自由奔放なメディカルアーティストの女性。
愛に男も女も関係ないという女性の言動に影響されつつ、自立した大人へと成長していく。
主演は満島ひかり。愛のむきだしの女優かな。
メディカルアーティストは事故等で欠損した体の部分を作成する業種。
昔はよく聞いたけど、今はあまりメディアで使われてないかな。
映画はとても良かった。正に昔はよく聞いたけど、という映画。
同姓の恋愛、その日暮らしで自己中心的な依存型の駄目な男、依存から抜け出せない女。
今では120分の映画のテーマとして扱うことは珍しい。
それでも女優ふたりの演技が自然で現実的で観ていて嬉しくなった。
けっして沈まない沼を歩いていくような映画が好きだけど、このカケラはそうだったと思う。
-エムブロ-
