厨房メンツ一名撃沈。



…いや、朝から机の上にポカリ出してるから、体調不良だってわかってたんですけどね。
そしたら休憩時間中にはへばってるし、夜にはふらふらしながら仕事してるから流石にシェフから帰宅命令が。

「…現状は?」
「…だるいししんどいし腰も肩も首も痛い。」
「発熱による関節痛が疑われるな。」
「…前にインフルエンザかかった時の感じに似てるんっすよ…。でも夏でもインフルエンザってかかるんですかね…。」
「かかるよウィルスは常に空気中に漂ってるんだから。アイツら、気温じゃなくて湿度に反応してるから夏の感染が少ないだけで。でもこの湿度で感染したーってーと、相当免疫落ちてるってことだが。」
「そう、なんすか…。」
「…総合風邪薬かってきてやろうか…?」
「や、いいっす…。」
「うーん…。いっそアリナミン飲めよ。ばーちゃん御用達栄養剤。それか養命酒。」
「…イイっす…。帰りたい…。でも仕事…。」
「後輩に任せて帰れば。」
「アイツ、俺が持ってる仕事できないんです…。」
「あー…。」

だからスペアの育成は真面目にやれとあれほど言ったのに…。


で。本当にしんどそうにしながら最低限の仕事終わらせて帰ってった。そういえば、朝からその後輩は遅刻してくるし、体調は悪化するしシェフには絡まれるしでストレスも溜まってたっぽいもんなー…。出会う旅に「何時もよりもイライラするんですよ腹立つ…。」ってぽそぽそ愚痴られてたし。病院に行ったら40.3℃だったらしい。お前それは死にかねない。ギブアップは!! お早めに!!



あの子今日も出勤予定だけど大丈夫かな。大事を取って休んでほしいけど、流石にあの後輩一人だけであの場所は回せないしな…。困ったもんだ…。