2012/12/1 Sat 09:47
さよならを最後に


寒くなるとあの頃を思い出す。

冷たい一言で関係が途絶えたあの日。それはちょうど2年前の昨日。

降りしきる雪の中、泣き崩れて電話片手に縋りついた。ろくに厚着をしていない格好で、体に雪が積もるのを感じながら。寒さよりも、巧く動かない指よりも、あの人の言葉の方が何より痛かった。

2年後の昨日、大好きな哲也にさよならを言われた。

ずっと好きで、誰よりも好きで、貴方の為なら何でも出来た。認めて欲しい一心で、何もかも投げ捨てて昼間働いた。ちゃんと会えるようになって1年以上。

日に日に愛しくなる貴方から離れられるわけがないの。2年前と同じ、薄着で事務所を飛び出した。泣きついた健康管理室で泣き崩れて、過呼吸起こして倒れた。

2年前も2年後も変わらない。気持ち1つ変わってないのに、関係は大きく崩れた。

朝起きたら全部嘘だったんじゃないかって朦朧とする意識で携帯を開いてみるんだけど、あやふやな意識でもはっきり分かるのはさよならのメール。

寝て起きて確認して泣いて、そんな繰り返しをもう3回近く繰り返した。こんなにも水分欲する事は珍しくて、涙さえ出てこない。

食事も喉を通らないから、丸1日何も食べてない。朝起きたら外は雪が横殴りに降っていて、寒いだろう気温にも寒さを感じない。

吐き気と腹痛で目を覚まして、電源が切れたようにベッドへ逆戻り。

彼女出来たのかとか、元カレ絡みなのか状況の過程に頭を捻るんだけど、どっちにしても答えは見付からない。分かるのはもう会えない結果だけ。

貴方指定の着信がもう鳴らない、
個別フォルダにメールが来る事も、
たまにかける電話に出てくれる事も。

去年の冬、貴方はいた。
今年の冬、貴方はいない。

雪が溶けて、春風が吹く頃、また会ってくれますか?

貴方の気持ちが変わってくれる事が、もう何も出来なくなったアタシの唯一の望み。

さよならは嫌です、
こんなに好きなんです、
傍にいたいんです、
会いたい。

もう一度戻って来て…。







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