もうクリアしてから随分と経つというのに、感想をまとめる方が時間がかかるという状況になってきたので、さくっとまとめることにしました。随分と中途半端になってしまいましたけどね(^^;)

<ベルベット>
全体を通して、今回は悪役を貫き通していましたが、私としては憎めない。うーん、悪だと決めつけることが出来ないな〜と思いました。もしも彼女の立場だったとして、同じことを絶対にしないか。そう問われたら絶対にしないなんて答えることが出来ません。というか、同じことをするんじゃないかな、というのが本音です。勿論だからといって、街を燃やしたり、人を傷付けたり、人々の生活を滅茶苦茶にする理由にはなりません。でも、色んな意味で珍しい悪役サイドがとっても楽しかったです(笑)まぁ、テイルズでまた次も…なんてのは勘弁してほしいですが。(そう何度もはちょっと…たまーにだったら新鮮でいいかもしれないですけどね)

料理ができて、裁縫もして、掃除もおそらくは完璧(家の中綺麗だったし)。こんな嫁、リアルに私が欲しいくらいです(笑)ブラコンなのは、この際どーでもよい(・∀・)あのまま村で平和に暮らしていたら、きっとモテていたと思いますけどね。綺麗だし、ちゃんとした格好すれば(^^;)あの服装見た時、おいおい…と思いましたが。もうそんな見た目もどうでも良かったのでしょうね。きっと。ちょっと口うるさいかもしれないけど、いい子だし。ちょいツンデレなのは可愛いからオッケーっす(・∀・)きっとそのうち、ベルベットに惚れる男が一人や二人いたんじゃないかな、と。まぁ、ベルベットは、多分だけど。アルトリウスに淡い恋心を抱いていたんじゃないのだろうかと思いましたけど。

故郷の村がメルキオルの幻覚によってまるで昔に戻ったかのようなものを見せられた時。彼女が壊れないか。それだけが心配でした。ラフィが生きている。最愛の弟が目の前にいて温かい。涙するベルベットに、嫌な予感しかしなかったです。ものすごく怪し過ぎだし、おかしい。大体、村の人々もニコも確かに亡くなったはずなのに、不自然すぎる。メルキオルのやり方がひどすぎて、言葉も出なかったです。何かベルベットに恨みでもあるのかと聞きたいぐらい、彼女にとって辛いことばかりでした。だから、正直メルキオルが生贄となった時にざまぁwとか思った私は、ベルベット以上に災禍の顕主にぴったりかもしれないですね(^^;)

オロとトロスに、本来ニコに教えるはずだったキッシュのレシピを伝えるシーンは、何だか切なかったです。確かに業魔となったニコの命を奪ったのはベルベットですが、そうなってしまったそもそものきっかけは彼女ではないのですが。犯人ではあるけど、真犯人ではない。うーん、何て言っていいのか分からないです。ベルベットにも罪はあるけど、それだけが真実じゃない。確かに殺された側としては関係ないけど。でもなーという感じでした。多分、そもそも世間ではアルトリウスが正義で、ベルベットが完全な悪だというのが自分で納得していないんだと思います(-ω-;)

歴代主人公の中でも、トップ3に入るぐらいの壮絶な人生だったのではないかと思っています(一位を決められない他の二人は、ルークとルドガーなのですが)。もしも、アルトリウスが村に来ないで、お姉さんと結婚することもなく、何事もなく過ごせていたのなら。少なくてもベルベットもライフィセットもお姉さんも平凡でも穏やかな生活だったんじゃないのかな。村もあんなふうに壊滅することもなかったかもしれない。全部、たらればの話ですけど。そう考えると、何かな〜と。

フィーと過ごしていくうちに、本来持っていた優しさを取り戻していくのは良かったのですが。最後があんなだとは。確かにカノヌシやアルトリウスを倒して幸せに暮らしました。めでたしめでたし。…では、あれだけやってきたことに対しての報いがないのは釈然としないかもしれないですけど。だからといって、また主人公が封印・長年の眠り(もしくは…)な展開なのが、正直またかよ、と。いい加減、主人公もヒロイン(今回はヒーロー的な意味でフィーになるのでしょうか)も、メインキャラ(仲間)達が全員生存しつつ、かつ旅が終わった後も数多の問題があっても生きていくストーリーが良かったなぁ…。それこそVやG、または希望あるEDとして、Eみたいなものでもいいです。とにかくハッピーエンドで終わってほしかったです。まあ、選択次第ではSもそうですが、一人向こうに行ってしまいますから。Rはあのキャラが最後の最期で、ですし。Lは、ねぇ。一人消えちゃうし。最近ではX以降全部そういうEDでしたよね。なんかなー、という感じでした。

ベルベットが、最後にフィーに「えぇ、死になさい。いっぱい食べてやりたいこと全部やりきった後に」(台詞うろ覚えなので多分あってないです(笑)のシーンが、ちょっとうるっときました。その後の、フィーがリンゴをかじってベルベットの気持ちに答えたところも。そんでもって、あのEDでイラストが出てきましたが。あれって、眠りについたベルベットの夢だったのでしょうか。姉がいて、義兄がいて、その子供がいて。そして自分とラフィがいて。五人で出掛けて幸せそうな家族のシーン。こうなると夢見ていたのかな。そう思うと切なくて涙が出てきました。本来なら、こうなるはずだったんですよね。もう二度と戻ってこない穏やかな日々。どうか、カノヌシと共に眠りにつかなくてもいい時代になって、ベルベットが目覚めた時、彼女が普通のただの女性として幸せになってくれればいいな。そう、願ってしまいました。

「鳥は何故空を飛ぶのか」。その答えが「鳥は飛びたいから、空を飛ぶんだ。誰に言われたわけでも、命令されたからでもない。飛びたいから、空を飛ぶ」。ベルベットらしい答えだと思います。

あれだけ大切にしてきたラフィから貰ったクシを、壊してでも戦いに挑んだその姿に何だか涙腺が緩みそうに。ここでうるっときた人なんていないかもしれませんけど。昔から、人が泣かないところで泣くんですよね、私(笑)



<ライフィセット(フィー)>
最初は人形みたいな少年でしたけど、ロクロウやアイゼンからは男気?を。ベルベットからはありのままの自分として生きることを教えられて、パーティ中でも一番に成長しかっこよくなりましたね。本気でかっこいい、と思ったのは二つ。ベルベットが真実を知って絶望し、生きる気力を失った時、彼女の手を掴んで決して放さずに、自分の片手を食ってもいい。でもこっちの手は残しておいて。ベルベットを泣かせたあいつ(カノヌシ)をぶん殴ってやるんだから。そう言って、弟や義兄に裏切られたことを涙するベルベットを救い出した時。あと一つは、カノヌシを大切にしてきた羅針盤を壊してでも、有言実行とばかりに本当にぶん殴ったことです。よくやった、と拍手でした。あの時は、見た目は少年でもいい男じゃん、と思いましたね。最終的には、ベルベットにもいい男だと認められて嬉しそうなのが、可愛かったですけど(笑)

髪の毛がピコンと立つのが、何か可愛くて癒されました(^^)

ロクロウとアイゼンが下らないことで言い争っている(カブトとクワガタなど)、中間をとってまとめたのを見た時、フィーが一番大人だな〜と感心しました(笑)あんな大人にならないでほしいな。そう切に願っておきます(笑)

喰魔を見つけられなかったこと、気にしていたようですが。こちらとしてはレベルが上がるからどんと来いでした(笑)戦闘楽しいし。それにあながち全部間違っていたわけではないですしね。まぁ、ベルベットの役に立ちたくて必死だったんですよね。弟に対抗意識を燃やしていたし。

最後の夜イベで、お風呂上りにベルベットの髪を梳かすのが、何かほのぼのとするなと思いながら見ていました。少し切なくもありましたけど。フィーって呼ばれるの好きじゃなかったんですね(笑)可愛いのにな。

最後のドラゴンの姿に、本当にマオテラスだったのか…と目が点に。えぇ、何千年か後に穢れに染まってしまってスレイと共に眠りについていたの、フィーだったのか…。地味にショックと衝撃を受けました。つーか、ある奴と神依化して戦ったこともあるんですけど…。ごめんよ、フィー……。と呆然とムービーを見て走馬灯のように前作のEDを思い出していました。



<ロクロウ>
最初はうさんくさそうな男だな〜というのが印象でした。まぁ、でも最後まである意味印象があまり変わらずにいたキャラでもあるかなと思います。あそこまで戦うのに精神燃やしているとは思わなかったですけど。何せ驚いたのは、戦闘している時にフィーが危ないからと無意識に器であるエレノアを操るor術で援護しようとするシーンがありましたが、邪魔をするなと斬りつけようとしたことです。あの時のロクロウには、一瞬寒気がしました。ベルベットよりも、この人の方が本気で怖かったです(笑)

兄との対決シーンは、凄かったですね。何度も負けて、その末に最後はあんな勝ち方になるとは。夢にも思いませんでした。まあ、ぶっちゃけ。シグレが「三刀…これがお前の剣か」的な発言をした時は、中の人がとあるキャラの声だけに、「あんたが言うかwww」と爆笑してしまいました。これはシグレの声の人の某三刀流さんを知っていないと分からないネタですけどね(笑)結構いいシーンだったけど、そこだけは爆笑してしまったのは、果たして私だけなんですかね。まあ、とにかくシグレは殺したくはなかったです。倒したかった、ですけど。


<マギルゥ&ビエンフー>
初登場では、こいつはいつか絶対に裏切る!と確信するくらいうさんくささ満載でした(^^;)でもクールや真面目が多いパーティの中で唯一のムードメーカーでしたよね。違う意味で嵐を運んでくることもありましたけど(笑)

意外なことに情報をメルキオルに流していたのがビエンフーなのが驚きでした。すまん、マギルゥ。君が流していたのかと思ってた(^◇^;)ビエンフーに術をかけるそのやり方、やっぱり卑怯で、もう怒りを通り越してただただ呆れ果ててました。

カノヌシとベルベット達がひと悶着を起こしていた頃。マギルゥとビエンフーが出口である場所を守っていたことが、正直意外でした。勝ち目がないだろう師であるメルキオルと戦闘してボロボロになってまでいたマギルゥ。何だかんだいいつつ、ベルベット達からいい影響を受けていたってことですかね。心が壊れてしまった彼女の、本来の姿を見た気がします。



<エレノア>
最初はとても真面目で頑固な優等生。というのが印象でした。こんな優等生がどうやって悪党であるベルベット達と行動を共にするようになるのか。それが最大の疑問だったのですが。なるほど、フィーの器になるからだったとは。ああ、器かー。懐かしいな、とか呑気に思っていたら一対一の戦闘になるとは。ああ、来たよ、これ。一度は必ずあるだろう一人での戦闘。うぅ、苦手なんですよね、これ。こういう時ジュードのバックステップすれば敵の背後に回れるやつが欲しい!とか思ってしまいます。あれ、すっごい便利だったので。まぁ、今回はレベルが高かったせいか簡単でしたけど(笑)

くそ真面目なエレノアが、だんだんとベルベット達に染まっていくのが楽しかったですね。君だけは染まらないで〜〜と叫びたくなりましたけど。

お笑いコンビのイベントは全部観ましたが、エレノアのが一番面白かったです。真面目に語るシーンが、エレノアらしくて爆笑しました。マギルゥを言いくるめるなんて、さすがでしたね。でも一言だけ。結局ビエンフーに相棒を選ぶのなら、それまでのコンビシーンはいらなかったのではないでしょうかね、マギルゥ姉さんよ(笑)


<アイゼン>
想像以上の妹想いに、出たよテイルズ恒例シスコン兄ちゃん(≧∇≦)bと吹き出しそうになったのは内緒です(笑)男に必ず言うのが、妹に手を出したら殺す、でしたしね(笑)でも、TOZでスレイやミクリオに直接言ってほしかったな〜。

天族なのに兄妹ってなれるのか?とか色々と疑問だったのですが。まあ、一応は作品中で解明してくれたのでスッキリしました。あんなに熱く語られるとは思っていなかったですけどね。

この人は、やはりアイフリード関連が一番の名シーンでしたね。あの業魔がアイフリードじゃないのか、とベルベットの故郷で気付きましたけど。そうなってほしくなかったのが本音でした。救いたかったです、本当に。


<ラフィ(カノヌシ)>
カノヌシが現れた時、ラフィであることに本気で驚きました。まさかな登場でしたよ。正直やられた…というのが本音です。これはベルベットは戦えるわけがありません。

最初に目をつぶってアルトリウスに刺されたラフィを見た時、これはもしかしてこうなることが分かっていたのか、と何となく思っていました。まぁ結果は、ああやっぱりかという納得でしたね。逃げようともしないで受け入れていましたから。

生贄に自らなったラフィですが。私は正直、それは最も残酷だと言いたかったです。ベルベットに内緒にするのではなく、正直に話したほうが良かった。アルトリウスに刺されて、生贄にされるのを、何も知らない(自分を一番に大切にしてくれる)姉が目の前で見たらどういう行動に出るのか。考えなかったのでしょうか。業魔に襲われた時、身を挺してもラフィを庇ったベルベットを見ていたら、分からないわけがないと思いますけど。12歳の子供に厳しい言い方かもしれないですが、それは優しさじゃない。残酷な、ベルベットを絶望に突き落とすやり方です。例えあと少ししか生きれなくても、傍にいてほしかったと思いますよ。勿論、ラフィはラフィなりに考えたのでしょうが。それでも、その方法だけは自ら選んではほしくなかったです。そうしたら、復讐にベルベットが染まることはなかったかもしれないのですから。

「僕がつくるよ。お姉ちゃんが幸せになる世界を」。この言葉が、何よりもきました。違う、それは優しさとは逆だ、と。もう言葉にもならなかったです。真っ直ぐな想いをアルトリウスは利用したのでしょうが、本来なら止めるべきだったのに。姉を思う弟。それは優しいけど、復讐に燃えていた何も知らなかったベルベットにとっては最大の裏切りだったのに、ね。



<アルトリウス>
アルトリウスは義妹を喰魔にしただけでなく、実験台にまでするとは。愛していた人の妹なのに、よくもそこまで出来たものだと呆れました。まぁ、愛していた人の聖隷を、その命を失うことで完成する術をかけさせたぐらいですものね。人としての情など、もうなかったということでしょうか。

つーか、そもそも村の人々がベルベット達を売ったというのが本当の話なんですか?メルキオルの話だけなんて、うさんくさいのですが。

何でアーサーと呼ばれているのか不思議だったのですが。セリカと会った時に偽名を名乗っていたからなんですね。なんかなー。

感情も心も失った世界で生きて、一体何が楽しいというのでしょうか。穢れは無くなるかもしれない。けど、そんな生気を失った世界なんて、生きてるなんて言えないでしょーに。「死ななければいけない」とジサツをしようとした人もいましたけど、死ななければいけない世界って、何なんすか。全く。そんな世界、くそくらえなんですけど。

「死んだのがセリカたちでなく、お前達なら良かったのに」というラストの台詞に、こいつぶれねーなぁと。最後の最後まで、それなのかよと思わず口に出てしまったほどでした。


<その他のこと>
レアボードは本当に便利でした。雑魚戦をしなくていいというのが本当にありがたかった(^^)前作ではワープするのにお金がいるから、とずっと歩いていたから移動だけで半端なく時間が過ぎて飽きてきちゃっていたのですが、今作ではむしろレアボードを乗りたくてフィールドを無駄に走っていました(笑)

ストーリーの中でよく出て来た理。なんかなーという印象でした。娘が業魔になって殺すしか助かる道がないから、と命を奪われて。それで発狂しない母親なんていないでしょうに(まぁ、例外はいるかもしれないですけど)。メディサが可哀想でした。そして、同様に聖寮に利用されたモアナもそうですが。お互い、大切な人を失った二人ですから。本当の親子のように過ごしていってくれたらな、と本来の姿に戻ったEDを見て思いましたね。

シアリーズが姉のセリカが聖隷となった姿だとは驚きでした。最初から随分と協力的でどういうことなのかと疑問で。時々夢で話している光景を見て、もしかして…というのはありましたけど。まさか〜と思っていました。どこかの夢の中で、ベルベットが「お姉ちゃん」と呼びそうになっている時に、確信を持ちましたけどね。命がけの術をベルベットに託したのは、アーサーを愛していたのと同時に妹や弟の人生を滅茶苦茶にした夫に対して複雑な感情を抱いていたからなのかな、と。この人もまた、アルトリウスや世界に振り回された被害者ですよね。

まさか未完成の神依化した敵と戦うことになるとは思っていませんでした。オスカーもそうですが、普通の対魔士とも。聖隷を道具としか思っていないから未完成だったのでしょうけど。風の神依は懐かしかったです。他のもですけど。ああ、こんなの使ってたな〜と戦いながら思い出してました。

「真実を知ってもなお、先に進もうとするか」。メルキオルは、絶望を乗り越えたベルベットにそう言いました。確かに誰もが感情のままに行動をしたら、世界は滅茶苦茶になってしまいます。それは分かります。なら、逆に。目の前で自身の大切な人が生贄となり、それが理だからと言われて納得できる人なんて、いるのでしょうか。それが世界を救うなら当然。お前もそう思うだろう。そう言われて「はい、そうですね♪」なんて心の底から言えるとでも?はっ。そんな奴、いたら見てみたいものですね。私なら、暴れますね、確実に。半狂乱にでもなりそうです、そんな世界。

もしも、ベルセリア→ゼスティリアと世界が流れて、その先の未来編を作る、というのならば。今度の未来編はドラゴンや業魔(憑魔)化した人や聖隷を完全に救える方法を見つけてほしいです。いや、完璧な解決方法を探して、その答えを見つける主人公とその仲間達になってほしい。もう、もやもやとした気持ちでEDを見るのは嫌です。すっぱりきっぱりとさっぱりとEDを見て、「ああ、クリアした〜w」と気持ちよく終わりたいです。

ストーリーは切なく悲しいものでした。その分、スキットでメインキャラがはっちゃけているのが良かったです。今回はバランスがとれていたメンバーだったのではないかなと思いました。

戦闘は戦いやすく、久々に夢中になっていました。たまにはああいう4つのボタンを使って戦うというのもいいものですね。

総合的に今回のTOBはとても楽しませていただきました。次回作にも期待しています(^^)とはいえ、今度こそ主人公もメインキャラも生存(眠りにもつかない)したまま、ハッピーエンドで終わるストーリーなのを願っています!