一歩、踏み出した日

- 日常 -
2015'6.8 Mon 23:33



しろさんとお付き合いする前の
三回目デート。


わたしが休みの日。
しろさんがお仕事終わらせ、
会いにきてくれました。
お夕飯まで時間があったので海へ行くことに。
のんびり2時間程お話したあとに、
お夕飯を食べにお蕎麦屋さんへ行き、
しろさんは初の鴨蕎麦を満喫(笑)
食べ終わって車内に戻りました。

デートは割り勘主義なので、
車でお金を渡しました。
いつもは受け取ってくれるしろさんですが、
その日は
「しまいなさい」と言いました。

何度渡そうとしても
受け取ってくれなかったので、
「どうしても払わせたくないなら、
わたしを納得させるような理由を
述べてください!」
と半ばキレ気味に告げました。

するとしろさんは一言。
「俺の彼女になりなさい」

思考停止。
「え!?え!?い、意味がわかりません!
どういうことですか!?
ご自分が何を仰っているのかわかってますか!?
そして何故命令口調なんですか!?」
動揺しながら言うと、
しろさんは冷静に、わたしの目を見て、
「俺の彼女に、なってくれませんか?
YESだったらそのお金しまって?」
すぐにしまいましたとも。

そして
「記念日くらい、払わせてくれや」
と、付け足し。

その後、
しろさんお気に入りの夜景スポットへ行き、
色々お話をしました。

「今日告白するって決めてたんや。
友だちにもめっちゃ話して、
そしたら、お前の理想通りって言われてな。
俺もほんまにそう思ったし、
こんな子ほかにおらんって思った。
俺にはもったいないくらいや」

しろさんの中で
どんな心境の変化があったのかは
全くわかりませんが、
仲良くしていく間に
少しずつ愛情が沸いたらしいのです。

「前に雪菜が風邪引いた時、
のど飴持ってったやん?
そんとき無意識にのど飴買うてて、
気が付いたら雪菜に渡してて。
後から、友だちやったら
そんなことせぇへんのになぁ思って。
二回目の飲み会のときにはもうかなり
意識してたし…、
雪菜が合コン行くって言ってたのも
止めたくなったんやけど、
彼氏でもないから無理やし…。
2人で出かけようって誘ったやん?
今思えば、俺、
意識してる子じゃなかったら誘わんわ」

しろさんも同じ気持ちを
抱いてくれていたみたいでした。

「好きやで」
優しく唇が触れました。
「もう俺の彼女やから、
いくらでもしていいやんな?」
んぅ!!!サディスティックゥ!!!(笑)


おしゃべりしていたら0時を回り、
少し遠出をして、
足湯へ連れて行ってもらいました。
初めての足湯は
あたたかくて気持ちよかったです。
しろさんの隣にいられて、心地良く、
一匹のホタルが祝福してくれました。


時刻は空も明るくなり始めた3時過ぎ。
その日はわたしもしろさんもお休みなので、
どこかへ泊まって寝たいね、
ということになり、ホテルへ行きました。

時間も時間なので、
所謂そーゆーホテルに泊まったのですが、
付き合ってすぐに
手を出すような人ではありません。

「ほんまは旅館とか予約しよ思ったんやけど、
仕事で時間なくて、ごめんな。
でもな、今日は
雪菜のことを抱きしめて寝るのが
密かな野望だったんや」


くっついたりはしましたが、
それ以上のことは本当にありませんでした。
後日、話を聞くと
かなりギリギリだったらしいのですが、
ここで何かしたら
その程度の男だと思われる、
と理性を保っていたそうです。
しろさんの意志の強さ、ほんとすげぇ。
だから惚れました。


その日はしろさんにくっついたまま、
いつの間にか眠っていて。


昼過ぎ、起きたらそこに
しろさんがいました。


夢だけどー!!
夢じゃなかったー!!!!!


現実でした。





余談。


「そういえば、記念日だからって
奢ってもらう義理はありません!」

「いいのです、黙りなさい(笑)
というかなんでそんな割り勘主義なん?」

「そうですねぇ…
例えば、一度のデートでしろさんが
わたしの分もあわせて
1000円負担するとします。
しろさんが月の交際費を
5000円だと見積もっていたら、
5回しか会えなくなりますが、
半額の500円をわたしが負担するようにすれば、
10回は会えるんです。
なるべく多くしろさんと一緒にいたいから、
わたしも払いたいんです」

「なんやそれ、めっちゃ可愛いな。
そーゆーとこほんま好きやわ」

頭を撫でられました。
この年上感たまらん。



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