大仏

大仏がやってきている
まるで嵐がきたかのような扱い
戸締まりはしっかりと
大仏は宙に浮いてやってくるんだ
あれはもう目の前だ
鍵をかけるだけじゃ不安だ
雨戸も閉めよう
チラリと外を見る
もう10メートルしかない!
すぐ目の前だ、急げ
間に合え!
ガチャン。
ガタガタと戸の揺れる音
風が激しい
行ったか?
自室に戻りレーダーやラジオで大仏の位置を確認する
携帯の充電もしておかねば

また数時間後に来るのだろうか
動きがランダムで読めない
今のうちに窓側の雨戸も閉めるべきだろうか

@夢記録

廊下に何かの跡がある。誰かが吐いたのだ。
事件の痕跡。
犯人は私だ。
何事もない関係ないと冷静を装い移動するために片付けを進める。
内心は気になって仕方がない。
事件現場を通る。わざと。
共犯者は席で動じた様子もなく文庫本を読んでいる。
駆け寄り「こんにちは」とおどけてみせた。相手は文庫本から目を離さず素っ気ない返事。
すると近くにいた友人が話しかけてくる。もう終わったの?頭のいいやつは違うねと。

死刑

死刑が決まったら一週間ほど自宅に帰っていい決まりだ
ささやかな抵抗なのだろう
最初の頃はベランダや屋根の上でナイフやらを振り回し、死刑が決まっている他二人で喧嘩をした
刺し傷を負い、二階から転落したが死刑の身だ
気にすることもない

トイレで首を吊ろうとしたがうまくいかない
ゲロゲロと吐くだけで終わってしまった
吊った縄を回収しておく。知られたくないからだ

食材の買い出しに来た
お昼はチャーハンを作ってくれるそうだ
夜は、夜はもういないんだったな
食べられないので夕御飯は買わない
母の好物を母の分だけ買っていく

死刑を執行する場所までは自分の足で出向かなくてはいけない
ゆっくりと階段を下りる
家を出るとき深々とお辞儀をした
『お世話になりました』と心の中で呟く
見送りはいらない

アレ

ある童謡が聞こえる
男のような低い声で歌っている
外は曇天、いつ雨が降りだしてもおかしくないくらい暗い
童謡が聞こえたら逃げなきゃ
アレに捕まってしまう前に

アレを気にしたり思い出したりしたら窓の外から迎えに来るんだ
屋内にいても安心はできない
出来るだけ気にしない、思い出さない
外がまた暗くなった
アレの影がよぎる
アレがいると決まって外が暗くなるんだ
連れてかれるよ、怖いよ
窓に背を向けてうずくまる


アレはいなくなった
もういくら気にしても連れていかれたりしないんだね
アレはもう来ないんだ
あれ…?外が暗い?

飛行船落下

窓の外を見てみると飛行船が飛んでいることに気がついた
移動は速い
あっという間に家の真上だ
これは墜ちてきている?
飛行船が墜ちてきたんだ
どーんと軽い衝撃
思っていたほどの衝撃ではない
家への直撃は免れたようだが敷地内へ頭から突っ込んでいた

日中だが外が暗い、飛行船が墜ちたからだろうか
ベランダにいた野良猫と会話してみる
餌付けはダメだろうな
「にゃー」「にゃー?」
「にゃにゃ」「にゃにゃあ」
反応してこっちを見てくれた
しばらくの会話のあと飛行船のほうを見る
大きい。迫力がある

落下地点に行ってみると自転車が破損していた
後輪がない
軽くショックだ
これは買い替えるしかないのか
飛行船の操縦士らしき人物が家の手伝いをしている
帰れないからここにしばらくいるようだ
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