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忘れられた誕生日

もうすぐ、
またひとつ歳をとる。
だんだん喜びも薄れてきたけど(^^;)


昨年の誕生日、日付が変わる頃。
いつものように けんちゃんとメールのやり取りをしてた。


12時を過ぎてもフツーにメール(。・・)

娘からはおめでとうのラインがきた。

けんちゃんはやっぱり いつものお喋り。


ぇ…?
やっぱ忘れてる( ̄。 ̄;)
ま、いーか。

そのままおやすみなさい…



次の日も何もなく、
その次の日も…

お友達からはプレゼントやメッセージたくさん頂いたのに。


二日間何もなく、
おやすみなさいをして寝たら、
夜中の変な時間に長文のメールが(゜ロ゜)


論文を書き込んでるけんちゃんらしい、
丁寧で事務的な謝罪文(・∀・;)


『彼氏でありながら、ねーさんを喜ばせることを怠った』
『身をもって償います』

『今後は緊張感をもって…』



まとめて言うと、
けんちゃんはちょうど論文を書いてる最中で、夏休みのオープンキャンパスの準備も任されていたので、
バタバタの中 私の誕生日を忘れていたのだ。


忙しいことは分かってたから
別にかまわない。

私も誕生日は毎年仕事だし。


『いいよ、気にしないで!』

そう言ったのに、
けんちゃんは自分を責めてしばらく立ち直れなくて…



そんな彼に 私も少しイラッとした。

ホンモノだ。


昨日は暑かった。

けんちゃんを涼しい車に乗せてあげようと思って、私は車で待ってた。



涼しい北の街から
一気にこの暑い所に降り立つのだから、
第一声はいつも
『暑い!!』 だ。



空港から出て来たけんちゃんは、
案の定しかめっ面(^^;)



『お帰りなさい! けんちゃん…』

人目がなければ飛びつくんだけど。



途中で夕飯を食べてけんちゃんちに向かう。
車内でお喋りしながら運転してると、
私の左手は けんちゃんの右手にしっかり握られていた。




部屋に入って
空気の入れ替えをしたり
荷ほどきをしたり。


やっと一息ついて解放された時、
今までガマンしていた物が一気に溢れ出たように 私たちは…






改めて、隣りにいる彼の
顔をなでて、
目や鼻や、唇を確認してみた。

髪をさわってみた。

手を握ってみた。



『ホンモノだ…』




昨日まで抱いて寝ていた けんちゃんのシャツじゃなくて、
ホンモノのけんちゃん。



やっぱり、
ここが一番いい。






ぁ〜
今日仕事じゃなければお泊まりしたのに( ̄。 ̄;)


そわそわ…

今日のことを考えたら、
明け方まで眠れなかった。


目が覚めて携帯をチェックしたら、
けんちゃんから
『家を出ました』のメッセージ。



私も準備しなきゃ…



軽快に、パンツで行こうか。

ここはやっぱり ワンピースかな。

髪は上げた方が…?



って、
どうでもいいんだけど、

どうでもよくなくて。







『何でもいいわよ!
中身はおんなじなんだから(^◇^;)』




娘がデートの日、
服やヘアスタイルを迷ってる時
私が言ったコトバだ。



そのコトバは、

そっくりそのまま今日の私に投げかけよう。




中身は
若くならないんだから(^^;)




はっ(゜ロ゜)
空港行かなきゃ!



早く触れたい。


会うのはかれこれ3週間ぶり。



早くギューってしたい!

ギューってされたい!

ほっぺに触りたい。

髪くしゃくしゃってしたい。





朝からそわそわしてたのに、

今日は台風に阻まれた( ノω-、)



ホントだったら 今頃会えてたのに…

あ〜ぁ(´・_・`)





私の次の休みは明後日。

けんちゃんは明後日の便に変更してくれた。




次は、
会えるよね。


早く会いたい。。

そろそろ、梅雨は明けるのかな?
何だか すっかり真夏のお天気だった。



でも〜
やっぱり、台風こっち来てるね(´・_・`)





『飛行機が 飛ぶかどうかビミョーだったら、
帰る日ずらした方がいいよ!』



羽田で足止めってことになってもいけないし。




『でも、飛んでくれさえすれば ねーさんにすぐ会えるし。
とにかく羽田まで行きます!
早く会いたいんです(*^^*)』





そんな、
カワイイこと言ってくれちゃって…




じゃあ私は、

台風来てても空港まで迎えに行かなきゃ。




早く 会いたいもの。