『どうしたの?(笑)』
『なんか私、緊張しちゃって…
自分を解き放てなかった(´-ω-`)』
『解き放ったらどうなるの?
そんなに凄いの?
楽しみだなぁ(^◇^)』
『そうじゃなくて〜!(゜ロ゜)
もぉ〜、
なんでこうなっちゃったの?(´・_・`)』
Nさんはタバコをふかしながら笑ってる。
『こないだも言ったけど、
オレはずっと前から好意は持ってて、
でも当時はぷくぷくさん結婚してたじゃん。
で、離婚して、そうこうしてるうちにぷくぷくさんは異動になって退職して…
タイミング逃してたってわけ。』
『ふぅん。』
『オレの気持ちわかった?
じゃあ、2回目は自分を解き放ってよ!(笑)』
ウナギが、
だいぶ効いてたのかな…
疲れた私は、眠ってしまった。
目が覚めた時に、
『まだ寝てていいよ。』
背中をトントンされた。
まるで子供にするみたいに…
『ちょっと、休憩していこうか。』
『ぅ…ん。』
『気が進まなかったらいいけど。』
『ううん、そんなことない。』
本当は、ちょっと怖かった。
理由はふたつ。
Nさんが私にガッカリしないかってことと、
今まで20代のけんちゃんと付き合ってた私が、そのギャップに対応できるのか…ってこと。
始めは、私はマッサージチェアで寛ぎ、
Nさんは寝転がってマンガを読んでた。
でも、
いつまでもそうしてるわけにいかず…
もう、Nさんに身を任せた。
『ガッカリさせちゃうかも…』
『ガッカリしないよ。』
『だって私、
この辺に浮き輪がついてるの…』
脇腹をプニプニ触って、
『これ?
こんなの全然だよ!
じゃあ、溺れたらつかまっていい?(笑)』
Nさんは、
アラフィフなのが信じられないくらい頑張ってて、
『腰痛持ちとか言って、すごく動けるのね(^^;)』
『壊れそうだよ。
もう1匹ウナギ食べればよかったな(笑)』
こんなロマンティックな時にも笑わせてくれる。
ふと我に返って冷静になったら、
顔が熱くなって急に恥ずかしくなった。
Nさんに裸をさらして、
いつもの私じゃない顔を見せてしまった(;゚д゚)
別に、
男と女なら当たり前のことだけど、
Nさんだから恥ずかしい!
行きずりの人の方がまだマシかも…
『えっ、Nさん!
こんなオバさん抱かなくても…
Nさんモテるんだから、他の若いコあたってください(;゚д゚)』
『いーの!
誰でもいいってわけじゃないんだから。』
恥ずかしさで、布団で顔を隠してる私の頭を
優しく撫でてくれた。