『あ…
ちょっと、何か喋って!』
『何かって… 何だよ(^^;)
独り言を言えってのか?』
Nさんに寄りかかってお喋りしてたら、、
彼の胸元から
低く優しい声が響いてきた。
とても心地よいので、
耳を押し当ててみた。
『早く!』
『ひとりで喋ってたらバカみたいじゃんかよ!(^◇^;)』
『ぁ〜、
オレね、 ぷくぷくさんの声が好き。』
『えっっ?(;゚д゚)』
コンプレックスはたくさんあるけれど、
特に自分の声に関しては、
嫌いで嫌いでたまらない。
低くて、ちっとも可愛くない。
いつも 可愛い声の人が羨ましい。
声が好き… なんて言われたことなど一度もない。
『私、 ダミ声なのに…(;゚д゚)』
『そんなことないよ。
なんか好き。 前からね…』
なんか好き…
いつも聞いていたい。
そう言われた。
ちょっとだけ、
コンプレックスが解消されたかな。