母の病気が発覚したばかりというのに、
不謹慎かも知れないが
Nさんと約束通りデートに出掛けた。
こんな不安定な精神状態で、
母に会いに行っても 取り乱すだけだし、
次に病院行くまでは、どうすることもできないから。
グルメブロガーさんのブログで見つけた、
小さな町の小さなうどん屋さんでお昼をとった。
どうやら私たちのように、わざわざ来てる人もたくさんいて、
店の外は順番待ちの人が並んでる。
『ここは、当たりだったね(*^^*)』
美味しいうどんに満足して、次はどこに行こうか…
ということで、
まだ開拓していない温泉を目指した。
ちゃっかりスイーツも買って
ドライブしたり買い物したりで、
夕飯は
串揚げのお店で、
本日も高カロリーなデートを締めくくることとなった。
今日一日、
彼と一緒にいられて良かった。
家にいたら、
また変なネット情報を見て泣いてたかも知れない。
ずーーーっと喋って 食べて
笑って…
お腹がつりそうなくらい笑った。
『今日も楽しい一日だったね。』
そろそろバイバイしなきゃならない所で、
私は彼の左肩を
グショグショにしてしまった。
『なに? どういうこと?』
メールの内容が飲み込めなくて、
実家の母に電話をした。
当の本人はケロッとしていて、
むしろ半笑いで話をしてる。
『それがね、
痛くも痒くもないのよ。
とにかく、悪いモノらしいから
紹介状もらって大きい病院に行くわね。』
悪いモノは痛くならないから皆気付かないんじゃないの。
話を聞いてたら涙がポロポロ溢れてきた。
電話の向こうの母に悟られないように
咳払いなどしながら誤魔化した。
『次に病院行く時はついて行くから、ちゃんと言ってね!』
『はいよ〜(^^)』
駐車場の車内で号泣した。
母は元気だ。
夫婦が健康でいられるよう食事にも気を遣って、
ボケないようにと脳トレもしてる。
アクティブで、年齢より10歳は若く見える。
病気の予兆らしきものはあったのに、
私の中にも『母は大丈夫!』
という過信してた部分があった。
あの時、一緒に病院行こう!
と誘ったけど
『そのうち行くわ〜』と面倒くさそうに言う母を、何故強く説得しなかったんだろう。
今になって 悔やまれる。
さっき、
怖い夢をみて目が覚めた。
そういえば、
昨日の朝も怖い夢をみて
夢の中で叫んだんだった。
起きたら口の中がカラカラで…
暗示していたんだろうか。
今になって 思うこと。