『あなた』という、やすらぎに包まれて

会社のシフトの組み違えで、長く連勤となったＮさん。

彼の会社は１日の労働時間が長いので、
短いスパンで公休日が入るのに。



文句も言わず、
キッチリ仕事をする。




お疲れにも関わらず、
たまに仕事終わりに会ってくれる。



『少しの時間でも　会いたいから。』





しんどいだろうと思って、
『次のデートは延期でもいいよ。
お家でゆっくり休んで。』




そう言うと
『じゃ、午後からでもいい？』



よくよく聞くと、
人の仕事を手伝いに行くという。





別れた奥さまの弟さん。

自営業をしている彼の仕事を手伝うのだと。



ゆっくり体　休ませればいいのに…




『ごめんね、
人手が足りなくて困ってるみたいで。』




『いいよ。
断れなかったんでしょ。』




『…　うん。
早く終わらせるから待ってて！』





Ｎさん、

人が良すぎるわよ。





そういう所が好きなんだけど…