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もっと好き。

今日は、
Nさんより先に仕事が終わった。


彼に
差し入れをしようとミスドを買った。



『Nさん、
私もう上がったよ!』



『はやっっ!
オレも急いで終わらせるよ。』



いつもの場所で
Nさんの隣に乗り込む。




『お疲れ〜!  待った?』


いつもの明るい調子に、
謝るタイミングを逃してしまった。


何ごともなかったかのように、
二人で笑いながらお喋りの時間が流れていく。




不意にNさんが、

私の背中に腕を回してきた。



Nさんに身体を預けながら、

彼の喉元で呟いた。



『こないだは、ごめんなさい。』


『いや、オレがちゃんとしてなかったから…
ごめんなさい。』



ごめんなさいの言いっこをして、
可笑しくなった。


『やっぱり仲良しがいいわ。』








『面倒くさい女って思ったでしょ?』


『そんなことないよ。』



『これからも
もっと面倒くさいことがあると思うけど、
慣れてちょうだいね。』




『はいはい( ̄∇ ̄)』





今夜は、
なかなか離してもらえなかった。

私も、離してほしくなかったから…



車の中というシチュエーションがもどかしい。




次のデートまで頑張ろう。


そう約束して別れた。



今回のことも、


きっと後々笑い話になるだろう。





そして私は、

もっともっとNさんのことが好きになる。
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