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ちょうどいい女

デートが終盤に差し掛かる頃


Nさんは片手で運転しながら、
もう片方の手で私の手を握ってくれる。



家に着くまで
ずーっと手をつないだままだ。




時折タバコが吸いたくなると、
両手が塞がっちゃうから手を離す。




『しまった!
手が繋げない(´-ω-`)』




『でしょ?

早く吸って〜(o・д・)』



『かしこまりました。』




『ウソウソ(*^^*)』




ゆっくり吸っていいよ… って言ってるのに、

慌てて火を消すNさん。




そしてまた手を繋ぐ。





今日は、



その逞しい腕に
私の腕を絡ませて、
顔をピタッとくっつけた。




『邪魔?』



『ううん、全然(^-^)』




運転中に
そんなベタベタされて邪魔にならないはずはないのに。





『なんか、
申し訳ないわね。

こんなオバさんの手、握ってもらって…』



『そうだね。( ̄∇ ̄)』




『そうだね…って言った? (^0^;)

でも、コレが20代の女の子だったら、
緊張してイヤでしょ?』





『緊張とゆーか…


ま、ぷくぷくさんの手がいいの。

オレにはちょうどいい。』





ちょうどいい……





まぁまぁな 褒め言葉じゃない?



どっちに転んでもしっくりこないってことよ。





ちょうどのモノが
見つかってよかったね。





この手は ワンサイズしかありませんから、

大切にご利用くださいませ。 笑







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