ホテルにチェックインしてから、
温泉街を散歩しようと出掛けた。
『ガチャ』
部屋の施錠をしてエレベーターの方に向かう。
『あっ!』
私、お部屋のスリッパだった…
慌てて部屋に戻りサンダルに履き替える。
『ごめんなさい(^0^;)』
『もう忘れ物ない? スマホ持った?』
『あっ!』
スマホは部屋のテーブルの上。
大浴場に向かう時、
レストランに食事に行く時、
ラウンジに行く時…
部屋を出るたびにそんなことの繰り返し。
ドアの前でNさんが、
『スリッパOK? 忘れ物は?』
小学一年生の持ち物検査だ。
『ごめんね、Nさん。
お世話かけます(´・_・`)』
『いいよ、
面白いから、
オレけっこう楽しんでるよ( ̄∇ ̄)』
私、ひとりの時にこんなボンヤリさんじゃないのにな…
Nさんと一緒だと、
彼がシッカリしてるからいっか!
みたいになっちゃうんだな、きっと。
今 笑ってくれてるけど、
度が過ぎると捨てられちゃうかも…
気をつけなきゃ。