『じゃ、
ちゃんとお留守番しててくださいね。
お土産買ってきますから(^^)


行ってきます!』



けんちゃんは、
私の手を握りながら優しく言った。

まるで子供に言い聞かせるように…



ギリギリまで一緒にいてくれて、
搭乗口の列の後ろの方に並んで消えてった。




もう、昔みたいにメソメソしない。

だって、
ちゃんと私の所に戻ってきてくれるから。




週末の学会発表のあと、
東京の大学などで資料見学して、

1年ぶりに実家に帰る。





3週間…


その間の淋しい時間は、

借りてきたけんちゃんのTシャツが埋めてくれるだろう。