温泉あがって、
なかなか髪が乾かなくて、

Nさんは部屋で待ちくたびれてるだろうなぁ…


と、慌ててお風呂から飛び出した。



Nさんは外のソファーで待ってくれてた。



『やだっ! 待っててくれたの? 
湯冷めしなかった?(;・д・)』



『大丈夫。
部屋に戻ったら、確実に寝ちゃうと思ってね
( ̄∇ ̄)
スマホでゲームしてた。』



手をつないで部屋に戻ると、
Nさんが化粧室に入ったので、

そのスキに
照明を落として支度をした。



今日はケーキがないから、
昼間洋菓子店でこっそり買っておいたマドレーヌに、

『5』と『0』のキャンドルを立てて、
歌を歌いながらNさんをお迎えした。



『なっ…  なに?(^0^;)』



『……Happy Birthday to you♪

早く! こっち来て!』




ただただビックリしてたけれど、
やっと状況を飲み込んだNさんは、

キャンドルの火を消して、
優しくkissをくれた。




『すごい! ビックリした(^^;)

このために昼間お菓子屋さんに駆け込んでたの?

オレはてっきり、よっぽど食べたいモノがあったのかと…笑』





『そしてね、
ふたつプレゼントがあります。

ひとつはコレで〜』



照明をつけたNさんは、
頭にリボンをつけて座ってる私を見て爆笑した。




『嬉しいけど…

よく言うよ。
生理中の人が( ̄∇ ̄)』




『コレは今日食べなくてもいいの。
もう新鮮さはなくなってるから。笑

もうひとつはコレ!』




革のキーホルダー。



やんちゃな大人のNさんに似合うと思って選んだ。



『ぅわ〜! カッコいい♪
ありがとう(*^^*) さっそく使うよ。』



すぐに愛車のキーにつけてくれた。





間の悪い私は、
こんな日に限って生理中だったので、


パジャマを脱ぐことなく
Nさんと抱き合ったまま眠った。