少し 母のことを書こう。




過去記事を読み返してみたら、
友達限定にしてあった。





一昨年秋、
都内で大手術をした。


わざわざ地方から出向いて行ったのは、
症例の少ない病気だったためだ。




今回は、
地元の病院での手術。




今日、
手術の説明を受けるために病院に行ったのだけれど、


術前の処置だけで、

既に母の体はダメージを受けてぐったりだ。




こんなに弱っちゃって、
長い手術に耐えられるのだろうか?




苦しんでる母を前にして、
為す術もなくて情けなかった。



ふとNさんが言ってたことを思い出し、
母の背中や腰をさすってみた。




『ぷくぷくさんの手は、
あったかくて気持ちいいね。

何だか眠くなる(^^;)』






ちょうど手が温かい。



『どう? お母さん。

少しは楽?』



母が小さく頷いたので、
しばらくそうしていた。



長くさすっていると、

疲れるだろうからもういい…と母が遠慮する。




『大丈夫よ。』




子供の頃のことを思い出していた。



お腹が痛い時、

熱を出した時、


私が覚えてるよりずっとずっとたくさん、
母はこうしてさすってくれたはず。



母の手は、魔法の手だった。





お母さん、ごめんね。

私は、
まだ魔法が使えないみたい。