CSでたまたまやってて、やっと見れた。
見たかったんだけど公開された時かな?
確か自分がタリスに乗る直前だったか何かで怖くて観に行かなかったんだよね。
感想は、前半約50分は非常に退屈だった。
事件のドキュメンタリーじゃなく、正義感が芽生えるプロセスというか、ヒーロー側のキャラクターに焦点を当てているのは斬新だった。
当然それを本人達が演じているってことで、面白いやり方だと思ったし、演技うま!って思った。
日本人の俳優を自称してる人らよりは断然上手いから凄い。
55分くらい経ってようやくパリに行くことが決まっていよいよ本格的に事件の詳細が明らかになる。
急激に面白くなるというか緊迫した場面で集中して見ちゃうんだけど、リアル過ぎてめっちゃ怖い。
血が凄い。
血が苦手な人はめちゃくちゃリアルに感じたので見ない方がいい。
実際昨日一緒に見ていた母上が貧血になり一時倒れちゃってびびった。
映画見るだけで倒れるとかクリント・イーストウッドすっげー。
とにかく撃たれた乗客の血が凄いのですよ。
私は、血は苦手なんだけど、そこは「どうか助けて!」って思って見ていたし、主人公が「彼が眠らないように話しかけて!」って言うから自分も周りで呼び掛けている乗客の1人のような気持ちだった。
血がどうこうより何とか助けて!って必死で見ていたので大丈夫だったみたい。
想像するに、お医者さんとかああいう人を助ける側の立場の人って、気持ち悪いとかグロッオエッどころじゃないから意識しないだけで、耐性云々じゃないんじゃないかな?
だってひたすら血を血と認識してしまった母上は倒れちゃって、血より救命に目が行った私は気持ち悪くならなかった。
いや、そりゃ多少気持ち悪かったしはっきり思い出せるんだけどね。
だから、こんなもの見て「よく平気だなぁ」と思うようなことも、その職業の人からしたらその先にある目的にこそ視線があるのであって、集中力や目的意識、そして正義感というのが人を強くするのだなぁと。
この個人的な解釈を通して、改めて医療従事者や人を救う仕事をしている方への感謝と尊敬の念が強くなった次第です。

肝心のテロは、まぁテロリストがだいぶ間抜けで良かったと思ったし、何よりも乗客達にとってラッキーだったのは訓練を受けた正義感の強い軍人が居合わせたこと。
そして何かおかしいと早々に気付いた乗客がいたことも。
その乗客が撃たれちゃうんだけど。
銃を持っている奴に向かって突進していける人なんてそうそういない。
テロリストが間抜けで良かったというのは大きな事件にならなくて良かったという結果論だし、
立ち向かった彼らにはその時点で間抜けか否かわかっていたわけじゃないので、彼らの勇気と行動は間違いなく称賛に値する。
自分があの場にいたら恐怖で泣いてしまうだろう。
実際タリスに乗った時はの〜んびりできたし怖いなんて全く思わなかったけど、それはあの時の乗客だって同じはず。

こわいな〜、すごいな〜っていう映画。
あと旅行先としてのパリがボロカス言われてる映画。笑
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