この事件、パリに旅行中ニュースを見て向こうでも何回も報道されていて非常に驚いたんだよね。

このドキュメンタリーは興味深かったし考えさせられた。
ただ、被告が言う心失者っていうのに対して障害者にも感情はあるんだよ、意思だってちゃんとあるんだよっていう議論は無意味だと思った。
被告が言ったり社会が何となく持ってる考えの中にある『価値』というのは障害者側から見たものじゃない。
だからこそそれが問題視されるんだと思う。
でも病気だから仕方ないよね、障害があるから仕方ないよねって何もかも笑って過ごせる人ばかりじゃないはず。
そもそも怖いと思う存在に積極的に関わろうとはしないでしょ。
知らないから怖いと思うんでしょって言われる。
わざわざ知ろうと努力をする人がどれくらいいるのかって話。
知ろうとしないことを差別とか意地悪と言われるのも違う気がする。
だから関わりたくないって結論になるんだと思う。
あの殺人者の考えを批判するのは簡単。
でも私は絶対に違う!って本当に言える人は果たしてどれぐらいいるんだろう。
私がこの件に関して自分の考えを明確に述べるとすれば、福祉従事者の待遇改善を強く望むということ。