prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
ドラマ『未成年』
03:32 2014/10/6
話題:懐かしのドラマ

また野島作品の話だけど95年の『未成年』も結構好き。自分が観てきた野島ドラマの中では割と話の高低差が少ないから、ぼーっと観られるような気がする。もちろん(?)人が死んだり、妊娠したり、ショッキングな要素はあるけどね。それでも他の作品に比べたらこれは、後を引きずることもなく穏やかな気持ちで向き合えるドラマだった。

日本版『スタンド・バイ・ミー』みたいだよね。男の子たちが線路を歩いたり、身近な大人や兄弟への鬱憤を抱いていたり、隠れ家をつくったり。『スタンド・バイ・ミー』も好きなんだ。夏になると原作を無性に読み返したくなる。あと恩田陸の……『ネバーランド』?あれも良かった。

話を戻して。ヒロ(いしだ壱成)の屋上演説は名シーンとして語られているけど、わたしは当時冷めた目で見ちゃったかな。俺たちを比べないでくれ、って社会に叫ぶの、良い場面なのにね。何だろう、何アツくなっちゃってんの!ってちょっと斜に構えちゃうような部分が顔を出してしまったのかも。生意気な子どもだ。(笑)
大人になった今なんてもう、多分、うーんって首傾げちゃうから……。高校生だなあって。でもああいう少しダサくて瑞々しい感じは嫌いじゃないや。

わたしがヒロの立場でも多分モカ(桜井幸子)のこと好きになってるだろうな。女子大生なのにお母さんみたいな優しい雰囲気がある。大丈夫よ、約束したでしょヒロ、私が守ってあげるって。弱ってる時にこんなことを優しい声で囁かれたら、ぐっと来るもの。甘えてしまいそうになる。

ヒロに片思いしてるカーコ(遠野凪子)も、初対面ながらモカには自分の身の上話をして「やだ、何であたしあなたにこんな事話しちゃったんだろう」みたく戸惑ってた。男好きな母親に命令されて男の相手をしてる……とかそんな話ね。モカにはそうさせる雰囲気があるんだよ、こころの傷を自分からさらけ出して、そっと肩に頭を預けたくなる雰囲気が。

というかもしかして、学校へ行こうの未成年の主張にカーペンターズの曲が使われてたのって、ドラマが元ネタなのかな?すっごい今更だけど……。

こちらからもコメントできます



-エムブロ-