prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
わたしの弟を紹介します
16:46 2015/7/10
話題:弟

わたしには3歳年下の弟が居ます。彼は大学を出て仕事をしていますが、実家を出ずにわたし達家族と暮らしています。この間仕事を辞めると決めた時に障害者手帳を申請する話をきちんとしたら、それまで飲んでいたビールのジョッキを卓に戻し「身内贔屓かもしれないけど、姉ちゃんは天然ボケとか不思議ちゃんとしてまだ可愛がられるタイプに見える」と言いました。「まあ実際世間知らずなところは確かにあると思う。いつまでたっても子供の頃のまんまの姉ちゃんというか、何でも信じて騙されやすいところとか。だから俺が思っている以上に人に馬鹿にされたり裏切られたりして生きづらさとか苦しさとか多分あるんだろうけど、でもあんまり自分の事を障害者として意識し過ぎてほしくないんだよね」

言葉を選びながら話す弟にわたしは「家族の中に発達障害の当事者がいて、辛くはない?」と聞きました。弟はしばらく黙り込んで「辛くはない。逆に何で俺が辛いと思うの?」と質問を返してきました。「この辺りは田舎だから、お年寄りの人達は家に障害者が居るってことで色々言ってくるでしょう。お母さんが視覚障害者とばれた時も、おばあちゃんが聴覚障害者とばれた時も、近所の人達からいっぱい悲しい事を言われた。わたしまで障害者だってなったら、あなたに重くのしかかる日が来るんじゃないかと思って」

「ジジイもババアもその内くたばるよ」弟はちょっと過激な発言をしました。そして「言いたい奴には何とでも言わせてたらいい。他人の言葉より、姉ちゃんが生きやすくなる事の方が大事だろ。そのために障害者手帳が要るなら、使えるもんはどんどん使ったらいいと思う。働き方だって今はいろんな仕事形態があるんだから、普通にこだわる事ない。人生楽しんだもん勝ちよ」と続けました。わたしはフローリングの上に正座をして「ありがとう」とゆっくり頭を下げました。すると弟はおもむろにチェストの中から新品の青いタブレットPCを取り出し「遅くなったけど姉ちゃんへの誕生日プレゼント。まあ、いつまでも優しくて素直な姉ちゃんでいてください」と言いました。

弟とは時々夜の街をドライブに出掛けたり、ライブを観に行ったりする仲です。CDを貸し借りしたり、テレビゲームを一緒に遊んだりもします。子供の頃から友達が多くて、いつもみんなの輪の中心になるリーダーでした。この人がわたしの家に生まれてくれて本当に良かったと思います。

拍手してくれた方々どうもありがとね。

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