prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
絶対無理!って言い訳をしない
22:32 2017/8/10
派遣先のお店は、販売商品の修理業務も社員さん自ら行っています。わたしはその分野に関して完全にノータッチだったのですが、初夏の人事改革によって派遣社員も修理を担当することになりました。

ドのつく不器用なわたしはとにかく嫌で嫌で嫌でたまらなくて。一応マニュアルはあるのだけど、算数の学習障害がここでも邪魔をして、ネジと工具に割り振られた番号をまったく覚えられないのですね。

「1番と2番のネジを1番ドライバーで外す」
ちんぷんかんぷんです。

それでずっと修理業務は避けてきました。幸いOY店は社員さんたちが「派遣に修理はさせない」スタンスだったので、それでも誤魔化して来れたのです。

ところが先月末、KY店で勤務しているとムーミンサブから電話がかかってきました。「今からうちの社長の知り合いの方をそっちにやるから、社割で修理してあげて。お偉いさんだから絶対失敗しないでよ」という内容でした。

そのときわたしは思わず「自信がありません」と答えてしまったのですね。当然ムーミンサブは呆れ、派遣元の社長と専務へ苦情の電話を入れたのでした。ちょうど専務が臨店して隣にいましたから、受話器越しの内容はしっかり耳に入りました。

自分が至らないばかりに、社長と専務を謝らせてしまったことが申し訳なくて……「できません」「自信がありません」って、社会人として言ったらだめな言葉だった、ってようやく気づいて。

そしたらムーミンサブが「お客様は夕方来るよう案内したから、それまで修理の練習してみな。そしたらできるようになるよ」と。
「はい……すみません、先程は情けない発言をしてしまいました」
「いつも通りやってくれたら大丈夫だからさ。ハウさんならできると思ったから、俺もそっちに仕事振ったんだ。がんばってみてよ」
今度は縦に頷き、すぐにマニュアルを開いて練習を始めました。

残念ながらお客様は予定よりもはるかに早くご来店されたため、ほぼほぼ初体験で修理に対応することに。はじめ「2時間ほどお時間がかかります」と保険をかけて案内したら「1時間後に来るから、直ってなかったらお店で待ってます」と。

どうしよう、どうしよう……壊しちゃったらどうしよう……わたしクビになるかも……とバックヤードで泣きながら工具を動かしました。プレッシャーがとにかくすごくて、情けないけれど逃げ出したくてたまらなかった!

火事場の馬鹿力的な何かが働いたのでしょうか。40分で修理を終えることができました。動作確認を済ませ、きちんと問題なく動くとわかったとき、安心して腰が抜けてしまいました。

お客様が帰ったあとムーミンサブと社長にお詫びの電話を入れ「今日は、自信がなくてできませんと答えてしまって申し訳ありませんでした。どんな仕事でも対応できるように、どんな仕事でも安心して任せていただけるように、スキルアップに努めます」と伝え、その足で修理練習用の工具セットを揃えに行きました。

それから社長(もともと修理業者をしていた)に壊れた部品などを譲っていただくようお願いし、やってみて難しかったところのアドバイスをメールで求めて。

そしたら翌日RP店へヘルプ出勤した時、社長が臨店して自ら修理のコツを教えてくださったのですよね。壊れた部品も、ふたつ無償で提供してくださいました。

それで、改めて自分は恵まれているんだなあと思い、きちんと修理の経験を積もう!ってようやく意識を変えたのです。

幸運にもラブライバー社員さんが修理大得意な方なので、一緒に勤務するときは修理の様子を動画で撮影させていただいたり、練習風景を見てもらったりしました。

そして昨日、はじめてひとりで1日3件の修理を担当したのです。社員さんたちが1件30分でできるところをわたしは1件につき1時間かかってしまったけれど、壊れた部品をひとつひとつチェックして電源を入れ、きちんと正常に動いたときのあの喜びといったらもう……。

「やったー!!社員さ〜ん!直りました!ちゃんと動きます!見て!」ってバンザイしてたら、監視カメラで見ていたらしいコワモテのサブマネからお店に電話がかかってきて
「よし、直ったか?直ったな!?おまえ時間かかりすぎなんだよー、昼飯食い終わっちゃっただろ。もっとスピードアップしてください。でもありがとね」って労っていただけました。

ムーミンサブからはショートメールで「いつもありがとね。最近帰るのが遅いみたいだから疲れてるでしょ。ゆっくり休んで。これからもよろしくね」と。

修理担当の、まったく表情が読めないラーメンサブからは「ハウさん。見てました。今月は契約だけじゃなく修理(の実績上げることを)お願いします!」と社内メールで。

まだまだ全然力不足だけれど、絶対無理なことなんてないんだなって。やればできるのかも……って、ちょっと自信がついてきました。

ちなみに結局ネジとドライバーの数字は覚えられないから、手順を写真に撮って映像として覚えました。
「1番と2番のネジを外す」は「下の方のよこっちょの小さくて灰色のネジを、赤いテープを巻いたドライバー(※覚えやすいように色で識別)で外す」みたいに。

できることが増えると、とってもうれしい。

なんでも1回でカンペキにできることなんてないですね。でも経験を重ねればその度に少しずつ上達するから、なかなか結果が目に見えなくても、成功率はたしかに上がっていくのだと思います。

わたしはまだ修理に1時間かかるけれど、あと5回チャレンジしたら、もうちょっと時間短縮ができる気がします。10回、20回、30回とやっていけば、きっと今日よりもうまく動けます。なあんだ、こんなに簡単だったんだ!って笑える日が来るとおもう。

だからどんどん数をこなしていかなくちゃ。怖がらないで大丈夫。新しいことに挑戦する時、かならず失敗はついてまわるもの。それは成功への通過地点にしか過ぎないよね。

水野さんへ
わあ〜おひさしぶりです!サチモス良いですよね、あの気だるい感じがとってもツボで……ヨンスさんに倣ってわたしもはうすに改名したいです。長袖のはうす。水野さんはみずのす。
お風呂でアイスクリーム、とてもとてもだらしなくていけない大人の遊びです。水野さんにも気に入っていただけるといいなあ。毎日暑いので、夏バテしませんように。

ぺろくんへ
最近ずーっとベロベロぺろくんだね……!いつも親身になってくれてありがとう。「頑張ってないのに頑張ってるつもりの人」ってまさしくわたしのことだと思うけれど……笑、もっと勉強しなきゃって毎日思うよ〜。でも励ましてくれてありがとう。
新しい職場でいろいろしんどい時もあるだろうけれど、ぺろくんなら大丈夫な気がしています。だから心配はしていません。冷たく聞こえるかな?でもあなたならどこに行っても大丈夫だよ。でも体にだけは気をつけてね。疲れたときはまたスナックはうに来てください。

話題:仕事への不安


こちらからもコメントできます



-エムブロ-