ふんだくる

話題:メンタル

ブックオフにて、テルマエロマエっていう漫画を買ってきた。
それに出てくる、カエサルにぞっこんな美人な歴史学者さん、自分と似た臭いがするなぁと思ってしまったけれど、まず「天から二物も三物も与えられてる」とか書いてある点で、もう比較対象にもしちゃいかんな、と思った。歴史が好きになったきっかけとか、熱の入れようとか学歴が自分とは雲泥の差だ。

ところで、この天から云々って言葉、ちょっと気にくわない。
別に漫画の登場人物にケチつけるなんて馬鹿なことはしませんよ。

漫画の登場人物に限らず、美人なのにとか男前なのに勉強できたり運動できたりする奴って、世の中にはたくさんいる。これは事実。不細工で運動も勉強もできない自分みたいな奴が、どれだけやっかんでも仕方がない。努力が足りなかったんだから。

努力すれば誰もが報われるなんて言わない。少なくとも、顔面はどうしようもない。
でも、勉強は。確かに、大して努力しなくても、集中力のある奴は、勉強はできる。
しかし、それがいつまで続くのか、通用するのかは、天の力なんざがどうこうできるものではないはず。

知り合いで、ものすごい努力家で、地元で一番の進学校にいった子がいる。彼女は、その努力に裏付けされた天才だった。彼女は、小学校で児童会入ったり、中学で生徒会長やったりと、本当に優等生で、見た目もかわいくて、運動もできる。正に「天は二物も三物も与えた」と言える人だと思っていた。
でも、高校ではその努力を怠ってしまったのか、あまり賢いとは言えない所にいったらしい。
これは、果たして「天」は彼女に何もかもを与えたと言えるのか。

まぁ、昔から努力せずして学年トップキープしてきたような奴がいる。そいつは今すごく有名な国立大学行ってる。でも、あいつにしたって、授業中にちゃんと聞いているっていう集中力があるからお勉強ができるわけで、そしてその集中力は、ちゃんとやらなきゃっていう気持ちから来るものだと思われる。
そのちゃんとやらなきゃっていう気持ちは、別に天があたえたものでもなんでもない。そいつの性格だ。

天がどうこうっていうのは、努力をしなかったり、真面目な性格を僻む気持ちが産み出した言葉でしかない。

天はなにも与えちゃくれないなんてこと、ちょっと歴史を振り返ってみれば分かることじゃないか。全部、自分で行動を起こして、ふんだくるしかないんじゃないのか。


というわけで私は、遅いかもしれないけど天とやらから、何も与えられなかったので色々ふんだくりたいものです。






・・・・