夜の水族館


水族館のナイトツアーに行ってきた。

先着100名という事で人があまり居らず、人気のペンギンやイルカの水槽等をほぼ独占状態でじっくりと見れた。
間近で見たペンギンは結構凛々しい顔をしていて、ずんぐりむっくりしていて可愛らしい体型とのギャップが面白かった。
そう云えばペンギンは骨格上、立っている時は常に中腰状態だが、そのままの姿で寝たりして辛くないのかちょっとした疑問だ。
閉館後の入場だったのでイルカショー等のイベントが無いのが少し残念だったが、やはり夜間という事で普段忙しなく動いている生き物が大人しくしていて観察しやすかったり、寝ているイルカなど普段なかなかお目にかかれないものが見れたのでそれなりに楽しかった。

ツアーに応募してくれた相方に感謝。


次は昼間に行って鯖ラーメンや鮫の唐揚げを食べて、お土産にダイオウグソクムシのクッションとイルカのおっぱい(練乳入り餅)を買いたい。






夢日誌:祭囃子


話題:今日見た夢




祭囃子の中、私は佇んでいた。
夜にも関わらず広い広場には沢山の人が居て賑やかだ。

笛の音がする。
祭囃子とは別物らしく違う音色を奏でているが、不思議と邪魔にはならない。
その笛の音がこちらへ近付いてくるにつれ周りの人々が道を開け始めたので、私もそれに合わせて道を開けた。

人々の間のその向こうに白い一団が見えた。

白い布で顔を被い、不思議な模様の描かれた白い着物を着た集団。

彼らの後には、着いていくように人々が列を成して歩いている。
周りの人々もその列に混ざり始め、私もそれに加わった。

列は月明かりと幾人かが持つ提灯の明かりのみが辺りを照らす山道を進んだ。
生い茂る木々と、所々にある岩肌に口を開けた岩窟が不気味ながらも青白く浮かび上がる様は神秘的に見えた。

暫く進むと鳥居が目の前に現れ、白い一団はその先へと向かう。
愈々佳境という事だろうか。
笛の音はいつの間にか聞こえなくなっていた。

社の前に立っていた。
少し離れた所に顔を被っていた布を取り談笑する白い一団と、一緒に此処まで来た人達が居たが何故か何も聞こえない。

取り敢えず、社に向かい手を合わせると何も分からなくなった。





気が付くと祭囃子の中、佇んでいた。
いつの間にか白い着物を着ており、何と無く動きづらい。
戸惑っていると老人がやってきて『君がお世話する子が来たよ』と云うと、白い幕で覆われた場所へ案内された。
其処には私と同じ格好をした人が数人と、同じようなデザインだが色彩豊かな着物を着た子供が何人か居り、その内の一人が目の前に連れてこられた。

くすんだ黄色の着物を着たその子は愛想良く笑うと私の身体にまとわりついた。

老人が云うには彼は猿なのだそうだ。
何かの例えなのかと思ったが、そうではなく猿なのだという。
今は着物を着ているので人の姿をしているが、着物を脱いでしまえば元の姿に戻るらしい。
にわかには信じられなかったが、信じられないならそれで良いと老人は答えた。

老人曰く此処に居る子供達はこの土地に棲む動物で、この地の主への贄候補だという。
そして私や此処に居る人間は子供達の世話係として、その主に選ばれたのだそうだ。
どうやら前日のあれは主が世話係を決める為の儀式?らしい。

贄候補という事は子供達の誰かは犠牲になるようだ。
しかし、それの世話係とは必要なものなのだろうか。
ふと、そんな事が頭を過ったが人ではないものが考える事だ。
人間には到底理解出来ない理由があるのだろう。

話し相手でも遊び相手でも良い。
今日一日中、傍に居てあげなさい。
けれど、山の方へその子が向かっていっても、決して追い掛けてはいけないよ。
万が一山に入ってしまえば二度と帰ってこれないから。

老人は私にそう云い残すと何処かへと行ってしまった。
彼から任されたその子の手を引いて落ち着けそうな場所に陣取ると、ちょっとした話をしたり手遊びをした。
それに飽きると近くの他の子供にちょっかいを出して怒られていたが、確かにそういう姿は猿らしい。

日が傾き辺りは夕暮れの鈍い光に包まれていた。
祭囃子は一度も止まる事なく続いている。
昼間にはしゃぎ過ぎたのか、それとも動物としての習慣なのか殆どの子供達が大人しく過ごしていたが、私が任された猿の子だけはやたらに元気に騒いでおり、近くで黙って座っていた山犬の子が五月蝿そうに猿の子を睨み付けていた。




ふと、騒いでいた猿の子の動きが止まる。
じーっと山の方を見つめると、突然着ていた着物を脱ぎ始めた。
するとその姿が瞬く間に子猿の姿になると、周りを囲む幕の下を潜り抜け外へ飛び出していった。
思わず自分も外へと出ると山へ向かって駆けてゆく子猿の後ろ姿と、山の入り口で手を振るもう一人の自分が居た。


行ったら駄目だ。
食われるぞ。


咄嗟に追い掛けたが、老人の言葉を思い出し途中で足を止める。

あれは贄に選ばれてしまったんだ。
可哀想だが仕方無い。
主が世話係として人を選ぶのはこの為だったんだな。
油断させる為か、はたまた贄を怖がらせない為かは知らないが。

祭囃子が続く中、子猿が山に食われていく姿を私はただ眺めていた。









夜中に目を覚まして眠る度に断片的にだが、こんな夢を続けて見た。
本当はこの後にも続きのような形で夢を見たのだが、内容を覚えていないので今回は書くのを途中までにしておく。






和紋ヘアピン


話題:最近貰ったもの

お気に入りの和小物屋さんのヘアピンを貰った。
和柄なので浴衣に合わせて付けるのも良いかも知れない。






夢日誌:未来の話


話題:今日見た夢




世界が腐り始めていた。

腐っているというのはあくまでも私の主観である。
ただ、目の前で人間が化け物になり、人間だったモノが何の躊躇いもなく人間を八つ裂きにし喰らう様は腐っていると表現しても強ち間違いではないだろう。

あれらを排除しようと戦っていた警察や自衛隊も成果を上げていたのは最初だけだった。
何せ化け物は次々と増えていくし、一対一になれば身体の貧弱な人間がやられるのは当然だ。
役立たずと責める者も居たが、私はそうは思わなかった。
所詮、彼らもただの人間なのだから仕方の無い事なのだ。

国の守護者達の奮闘も虚しく、人間だったモノは日を追う毎に数を増やし人間を喰い続けていた。
目の前で家族が、恋人が、友人が、知り合いが、見知らぬ人々が次々と化け物へと姿を変え、或いは喰われていく。
何処へ行っても悲鳴が鼓膜を劈き、血の臭いが鼻をついた。

異変が始まってから瞬く間に私が暮らしている街は廃墟と化した。
生き残った人間達は化け物の居ない廃ビルに集団で避難していた。
見知らぬ他人との生活や、いつ殺されるか分からないストレスから人々は疲れきり日に日に神経を磨り減らしていた。

私が避難していたのは街中のショッピングセンターだった。
面積の広大な高層ビルは隠れる場所も多く、もし化け物が入ってきたとしてもある程度は逃げ切れる筈だと安心していられる場所でもあった。

だが、ある日の事。
ビルの中を悲鳴が響き渡った。
化け物を寄せ付けるからと大きな物音を立てないようにするのは暗黙のルールであったが、突然の事に私を含めた住人達は酷く動揺していた。
どうやら、いつの間にか化け物達が入り込んでいたらしく、ビルの下層階からは混乱し叫ぶ声が響き渡っていた。

其処から一方的な殺戮が始まった。

下層階から上層階に逃げ込んできた住人達が私が居るフロアに雪崩れ込んできたかと思うと、彼らを追って化け物達まで後を追ってやってくる。
たちまち辺りは血飛沫と肉片の飛び交う阿鼻叫喚へと変わった。

足の遅い者から追い付かれ次々に襲われていき、気が付けば逃げているのは自分だけになっていた。
周りを見回し、化け物が居ないのを確認すると物陰に隠れ呼吸を落ち着かせる。
吹き抜けになっているビルのあちらこちらから聞こえてくる悲鳴や怒声に、自分以外の生き残りが居るのだと安心すると同時に、次は自分かも知れないと思うと震えが止まらない。




…ぐるるるるる



唸り声が聞こえた。
化け物が此処まで来たようだ。
私を探しているのか執拗に私が隠れている周辺をウロウロとしている。
早く諦めて何処かへ行ってくれと心の中で念じるが、それはいつまでもその場を離れてくれない。
やがて辺りの物を薙ぎ倒すような物音が聞こえてきた。
成る程、どうやら奴は私が此処へ隠れているのに気付いているようだ。
ならば見付かるのは時間の問題だろう…。



ガシャリと音を立て、目の前の視界が広くなる。
生臭い臭いが鼻をつき、視線を上げると元人間だったものが此方を見下ろしていた。
首から下は普通の人間だが、頭部が醜く膨れ上がり口から突き出るように無数に生えた牙の間から触手のような舌をデロリと垂らしたソイツは、嬉しそうに目を細めるとギィィイと声を漏らした。

咄嗟に立ち上がるとその場から逃げ出す。
背後からグチュグチュと水っぽい足音が着いてくる。
これでは隠れてやり過ごす事は無理だろう。
諦めてしまいたい反面、まだ生きたいという思いに私は走り続けるしかなかった。

だが、幾ら広いビルの中に居ると云えどその広さは無限大というわけではない。
袋小路に追い詰められ、改めて化け物と対峙する事となった。

追い詰めた。
もう逃がさない。

そう云うように化け物がジリジリと近付いてくる。
どう考えても、この状態を打開する術は思い付かない。
もう死ぬしかないだろう。

それなら…


こんな醜い化け物に喰われて死ぬくらいなら、自ら死んでやる。



次の瞬間、割れた窓硝子から私の身体が宙に舞った。

だが、落下していくその身体が地面に叩き付けられる事はなかった。
目の前に白と赤の竜が二体居り、その内の赤い竜が私の腕を掴んでいた。

結局は喰われるのか…。

人として死ねない事に絶望していると、食べる為ではなく助けようとしたのだと云い、そのまま空高くへと舞い上がった。
彼らが云うには元は人間だったが、いつの間にかこんな姿になっていたらしく、何と無く空を飛んでいたら偶然にもまともな姿の人間を見付け助けずにはいられなかったという。

だが助けられても、まともな人間はもう居ないだろう。
あのまま死にたかった、余計な事をしないでほしかったと責めると竜が少し悲しそうな顔をし、面倒は見てやるから責めないでくれと云い、そのまま海にある人工島に連れて行かれた。

島にはちょっとした自然と幾つかの建物が密集していた。
竜が云うには最近まで人が居たそうだが、例の異変が起きてからは化け物になった島民による殺戮が起こり、そのまま全滅してしまったという。
化け物はどうなったのかと問うと、食べてしまったと竜は笑った。

島を散策すると商店や人家には物がそのまま残っており、更に非常用の食料や水も大量にあった。
これなら単純に生きる分には事欠かずに済むだろう。
竜のこのまま此処で暮らしなさいと云う言葉に頷くと、そのまま島で暮らす事にした。

島で暮らしている内に、彼らから世界の異変について教えてもらった。
彼らが言うには2070年に異変の切っ掛けを齎すものが宇宙より現れたらしい。
ただ、その時点では異変の種を蒔いただけで何も起こらなかったそうだ。

それから十年以上経った2087年にとある国で原因不明の事故が多発して、国が緊急事態宣言をする状態になる。
この時、詳細は明かさなかったらしいが人間が化け物化し始めていたらしい。
そして、その国の異変は近隣国に瞬く間に拡がり、気付けば世界中がそうなっていたそうだ。
そして、2100年に程近い現在、島国だったこの国が最後に異変に巻き込まれ今に至るという。
ただし、あくまでも噂や推測の域を出ないのだが…と付け加える。

竜が言うには宇宙人の実験台にされたんだろうとの事だった、あまりの事にショックを受けていると更に竜が云った。
多分私も、自分達と同じように直に人間の姿では居られなくなると。
化け物にならず生き残った人間は何故か竜に姿を変えるらしい。

その証拠に身体を鱗が覆い始めていると私の腕を指差した。

人間でなくなってしまう事は辛かったが、目の前に居る竜は二体とも綺麗な姿をしていたので、醜い化け物になるよりはずっと良いなと思った。







久々に夜中に目を覚まさなかったからか、なかなか濃い内容の夢が見れた。

因みに竜には名前があってミハエルとピエールみたいな名前だった。
鱗まみれだったが人間の姿にもなれるみたいでミハエルは白人のイケメンで、ピエールは色黒で毛深いおじさんだった。
あと西暦の話が出た時に今は2016年の頭があったので2070年と云われた時に、予言!?と思わずなってしまった。

化け物に襲われる夢は夢占い的にはあまり良くないそうだが、竜が現れる夢は印象が悪くない限り吉夢らしい。
今回、竜に助けられたので良い暗示なのだろうか。









落書き:無題


新しくTwitterの顔写真用に描いた絵が、どうしても蝶に集られて『うわあああああぁぁぁぁ』ってなってるようにしか見えない出来になった。






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