話題:今日見た夢


幾つもの星が頭上を横切っていく。

明滅する数多の星が散りばめられた黒いキャンバスを、白い尾を引いて次々と流れていく様はまるで光の雨のようだ。

その光景をファインダー越しに眺めると、シャッターを何度か切った。



暫く空を見上げていると、ポツリポツリと頬を雨粒が濡らし始めた。
漆黒に塗り潰された空に、雲は一つもなかったが、降り注ぐ雨粒は段々と勢いを増していく。
空を流れる光の雨が、雨垂れとなって地上に降り注いでいる…そう思わせる程に。

仕方無くカメラを抱えたまま家の中に入ると、見晴らしの良い大きな窓のあるロフトへと向かった。

雨粒の叩き付ける窓越しに空を眺める。
窓を流れる水滴で像が歪んで見えたが、相変わらず星は空を流れ、そして消えていくを繰り返していた。









初めて見た流れ星は、何処からともなく現れると蒸発するような、或いは焼けるような音を一瞬伴い、橙色の尾を引いて空に消えていった。
それ以降、二回程流れ星を見ているが、初めて見た流れ星とは違い、流れる小さな白い光の粒としてしか見ていない。

最初に見た、あの流れ星は何だったのだろう。
人に話すとUFOだとか隕石だとか云われたが、実際に何だったのかは未だに分からないままだ。