高校の時の初恋の相手である土方先生の事が忘れられず、てか先生と別れてから三年も経つのにずっと引きずっていて、もう21歳になったのに尚も先生が忘れられず、何故まだ引きずっているかと言いますと三年前に先生との仲がうっすら高校側にバレた為に先生は遠くの高校に左遷されたから、無理やり引き離された感のある恋の結末だった次第で、まあその時に先生からは別れも言い渡されてるんだけど、もちろん土方先生は新八くん(当時は新八くん)の事を思って別れていったんだけど、

当然まだまだ引きずっている新八さん(21)ですから、諦めの悪すぎる事には定評のある新八さん(21)ですから、

でももう大人(本人意識)だから誰にも頼れないし、大事に見守っている妹の八恵ちゃん(18)にも当然言えないし、八恵ちゃんなんて今年大学入ったばかりなので兄としては何も心配を掛けたくないし(学費は新八さんが働いて稼いでおります)、

そんな風にして一人で辛い気持ちを持て余しているうちによく知りもしない男と寝てしまうようになった、ワンナイトラブしかできなくなった新八さんが、ひょんな事から出会った高校教師の銀さんと恋に落ちる……って良くない?

まあ二人の出会いは当然ハッテン場的なバーでしょうな、上野辺りのな(そんな具体的な)
新八さんがいつも男に抱かれたい時に使うバーと。当然ストイックな新八さんなので毎晩居る訳じゃないんだけど、決して遊び人じゃないんだけど、やっぱり一回でも誰かのオンナにされた過去があるとアレでしょうか、本能は理性を裏切って無性に誰かに抱かれたくなる夜もあるのだと思いますよ。

本音はね、寂しいから。

「(土方先生……何で僕のこと捨てたの?何で?)」

って、自分の空想の中では未だに『僕』呼びだからね、自分のことはね。口では俺になっているけども。卒業してから三年も経ったのに先生は先生のままだしね。
でもそんなさあ、黒いロングコート的な、レザーの黒衣に身を包み、きゅっと引き締まった肢体をその黒づくめに隠したストイックなお兄さんが、ストイックなくせに目元をほんのり染めたりしてバーのカウンターで一人飲んでたらどうでしょうね。ツンケンしてるのになぜか儚げですよ、男漁りに来てる感じもしないのにそこはかとなく漂うのはエロスですよ。このお兄さんは絶対モテますよね、男にね(確信)

そんな感じで銀八先生とは出会うことにします。
んー、銀さんの事だからバイなんだろうな。女も好きだけどたまに男もそそる、くらいの軽い感じですから(えええ本当軽いな)。んで銀さんはタチ専っぽいしね。たまぁにハッテン場に遊び行って、カワイイ顔したネコを食いまくってるの。誰か特定の男の子と付き合ったりはしないけどね、それは面倒くさいから。でも銀さんと遊びたいネコの子は沢山居そうですけどね、てか居るよね、銀さんはそんな先生(だからどうだろうこの不良教師ッ)

でも18歳以下の青少年には決して手を出さない、そんな先生(条例守ってやがる)


だからねえ、そんな銀さんだから新八さんを見つけたら「お?」って感じで気になっちゃって。もちろん新八さんの美味しそうな身体も気になるっちゃ気になるが(当たり前ですね)、声を掛けに行った一番の理由は新八さんの長めの前髪から覗く鋭いお目目が、どこか少し寂しげだったから。


「なぁに一人で呑んでんの?」

っていきなり横合いからひょいって覗きに行くんだけども、でも新八さん的にはそんな風に馴れ馴れしくパーソナルスペースにガン入りしてくる奴なんてイヤでしょ。むしろ嫌いですよ。

「……貴様には関係ないだろう。俺に話しかけるな。寄るな、馴れ馴れしい」

あの眼光鋭いお目目でギラリと銀さんを睨んでおくくらいですね、もうめっちゃイライラマックスですね。でも銀さんだからめげないんだよな〜
めげないっつか、新八さんに睨まれた事など特にどうとも思っていない(土方先生との違いが浮き彫りになってるよ先生ッ)

「つーかお前も遊びたいからこんな店来てんだろ?なのに何でそんなツンケンしてんの?」

話しかけながら、構わずに新八さんの横のスツールに座る!新八さんはかなり嫌そうだけどね、『何だこの男は……無礼な奴だな(ギラリ)』という内心を全く隠さないんだけど、でも押しには弱いのですよ。

「だから……貴様には関係がないと言っただろう。隣に座るな(ハア)」
「まあまあ、お前ホラ、若ェのに眉間のシワすげーよ?何か苦労してんの?あとは目付き悪ィのが直れば、かなりカワイイと思うんだけど」

話を全く聞かない銀さんにサラッと前髪を触られて、でもそれがどうにも土方先生を思い起こさせるような仕草だったから、新八さんの胸は一斉にざわめいた。いきなりスツールからガタタッと立ち上がり、もう捨てた筈のツッコミを入れてしまうくらいには(やっぱり捨ててたのか)

「ッ、お、俺の話を聞け!何なんだ貴様は!俺がそんな低俗な言葉になびくと思っているのか!(カッ)」
「え?いや別に、まずはお前と話したいだけっつーか。なびくも何もねーわ、てかこの段階から口説くとかねーよ。てか何ですかお前、ツンケンしてる割には全身から漂ってる童貞臭がハンパねえ(真顔で肩ポン)」
「だから俺に触るなァァァ!そんな下劣な話に俺が興じると思うな!(カッ)」(←必死さが肯定になってるよ新八さん)
「てかお前顔綺麗だし、身体も鍛えてんだろ?女にもモテそうなのによ。それが二十歳過ぎまで手付かずって何だよ?今よりもっと若ェ頃に誰かのオンナにされちゃった?」

新八さんにさんざっぱら触るなと言われたにも関わらず、もう気楽に肩でも抱いて新八さんの耳にこんな事を吹き込む……
ってしかし、この手の話題を振る時の銀さんの人相の悪い事と言ったらありませんな(本当に)

でもそんなセクハラされたら新八さんは動揺するだろうねえ。だって真実ですからね、過去に男に抱かれていた身体の記憶から逃れられなくて女も抱けないし、後ろ弄らなきゃイくのだって何か物足りない。そんな身体になってしまった自分の性は性のまま残っているのに、愛しい人はもう自分とは別れている。だからこそ、その渇きを癒す為に見知らぬ誰かに身を任せている新八さんですかね。だからこういうお店にも来てるわけで。

そこを突かれたら新八さんだって頬染めるよね。そして唇を噛み締めると思うよ。


「何で貴様に……そんな事……」

って、怒りと羞恥でわなわなしちゃうんじゃないかな。そしたら銀さんも引き際は知ってますから、あーやっぱりそうなんだ、って見当はついてもそれ以上はからかいませんから、

「悪ィ悪ィ、突っ込み過ぎたわ。ま、気楽に呑めって。俺のおごりでいいから」

新八さんにお酒をすすめる。とりあえず飲まそうとする(だから先生)
新八さんも怒ってはいるんだけど銀さんの不思議なペースにはぐるぐる巻かれてますから、ムカムカしつつも再び腰を下ろしてちびちびカクテルか何かを……

って、カクテル飲まされてんの?見た目のスイートさとは裏腹に度数20度くらいのやつだよね、立て続けに飲んじゃダメなやつだよそれ。どうせ銀さんが注文したんでしょ?(そうです)

「なあ、まだ怒ってんの?」
「当たり前だろうが。貴様のような無礼な男は見たことがない(ツンっ)」
「しっかし、お前マジで笑わねえな。笑ったらこう、ちょっとはいい感じになる気がすっけど」
「フン。誰が卑属な貴様に笑顔など晒すか。俺の……おれの……」

って、新八さんが既に頬赤いよ!?何かひっくひっく言い出してるし、呂律も回ってないし、相当酔っ払ってるよ!お酒弱いのに度数高いお酒なんてガバガバ飲むからッ!(おかん)

でも酔っ払ってくれたら、少しは新八さんも肩肘張らなくて良くなるんじゃないかなあ。ちょっとぽわんとして、とろーんとした目になっている新八さんはキュートです。
んでカウンターに突っ伏してウトウトしてたりして……こうなると隙が凄いね!普段があんだけ眼光鋭いのに、こうなるともう誰より無防備だという。そんな新八さんを見てたら銀さんも最初にあった下心とか若干引っ込んで(若干)、やっぱり教師は教師だから年下の男の子のことを心配はして、

「おーい、新八くん?寝んの?」(←名前は聞けた)
「くんじゃない、さんを付けて呼べ……ひっく」
「んだよ面倒くせえなオイ、じゃあ新八さん?お前ん家も分かんねーのにここで寝られても困んだけど」
「……ここに捨て置けばいいだろう(ひっく)」
「いやダメだって、ここに置いとけば間違いなく誰かに持ち帰られるだけだからお前。ほら、立てるか?水飲む?吐きそうなら言えよ、トイレ連れてくから」


銀さんもまた世話焼きだから何だかんだと構いますねえ。そしたら新八さんも少しだけ心を開いて、

「……貴様、何で見ず知らずの俺にそこまで」
「んー。いや別にお前だからっつー訳じゃなくて、俺仕事で高校の教員やってるしよ。仕事で慣れてるしな、若いバカの面倒見るのとか。だから何となくだよ」
「高校の……?……教師だったのか」
「あーそうそう。言ってなかったっけ?てかどうでも良くね、とりあえず水貰ったらお前のこと送るわ。タクシー拾えっかな」

そして銀さんの職業が高校教師と聞いた途端に、心を全開に開くという(新八さん?!)(チョロくねーか!?)


「貴様……じゃない、坂田さん(ひっく)」
「うおっ何それ新しい。銀さんでいーよ」
「銀さん……あの、何というかですね、」
「何だよ。どうした新八さん、てかお前口調変わってね?そっちのが自前?」
「気持ち悪い……です(うっぷ)」
「うげっ!ほら見たことかお前、吐きそうなんだろ!今すぐブチまけて来い、吐けば全然マシになるから!翌日に吐いてるよか今吐く方が全然予後がいいから!」(←確かに)


そして吐きそうになった新八さんをトイレに押し込んだり、でも戻ってきてお水飲んだら新八さんもやけにしおらしくなっていたり、そんな新八さんは何だかやけに可愛く思えて、銀さんも身体を支えるつもりでこっそり腰に手を回したりして、

なのに新八さんもほの赤い顔をしてポーッとしてるだけで嫌がらないし、その長めの前髪から覗くお目目も酔いのせいで潤んでるし、妙にくったりして力の抜けている身体も何だかエロいしで、

この後銀さんは普通に自分のお家に新八さんをお持ち帰りしましたけどね(やっぱりね!)

いや〜仕方ないでしょ?そういう店に居たのだもの、二人して。そりゃあ食われますでしょうよ、銀新ですから


そんなんが始まりの変形3Zはどうだろうか。あ、あとオマケのCPがもう一つあって。
この銀さん(坂田銀八先生・30歳)は実は一卵性の双子の弟くんでして、兄には坂田銀時というかぶき町で小さな弁護士事務所を開いている坂田弁護士っつーのが居て……って銀さんだらけかい!(ビシィッ)(セルフビンタ)
しかも坂田弁護士は新八さんの妹御であらせられる八恵ちゃんとラブになる予定ですからね。ええ。八恵ちゃんが法学部の一年生で地道にバイトを探してたところ、偶然見つけた坂田弁護士の事務所にバイト面接に行ったのが始まりですから。兄妹して悪い男に捕まっちゃったね、でも眼鏡×眼鏡だらけで最高じゃないっすか


てかどこもかしこも銀新だらけじゃねーか!(幸せだ)