テーブルの上に小石がある



今日はテーブルだが、玄関だったり、ある時は二階の部屋で見かけたりする



息子が移動させているのだろう



たまに知らずに踏みつけて非常に痛い思いをする



子供はよく石を拾ったりするものだが、この小石は私が家に持ち込んだ



私も子供なのだ



そんな小石、庭にでも放ってしまえばいいようなものだが、捨てられない



しばらく見かけないな、と思っていても、あ、ここにあったんだ。なんて感じで家の何処からか出てくるのである



捨てられないのには理由がある



実は卵のカタチをしているのだ



数年前、台風で傷んだ屋根のスレートを修理するために屋根に登った時に見つけた



おそらく、鳥はこの小石を自分の卵と信じ、温め続けたに違いないのである



孵るはずのない卵を



想像すると、何か可笑しくもあり、また、憐れでもあり、、、



で、捨てられないのである