不信感

「私は仕事で父の介護をするという微妙な立場ですから、これが言って良いものか迷いましたが、私の気持ちを伝える事は間違ってはいないと思いますので言いたい事は言いたいと思います。

今まで思えば父を任せきりにしていた私も悪かったと思いますが今回の骨折、病院受診について、老人ホーム側から‘原因は移乗が頻回になった事’根拠なく‘無理な移乗があった’と特定するような医師への説明をされた事に苦言を呈しない訳にはいきません。

車椅子で生活する以上、ベッドや入浴時の移乗は欠かす事は出来ません。

体位、オムツ交換等は寝たきりでも無くす事も出来ません。

それは昨年の骨折以来、続けられていた事であるにも関わらず、あたかもこちらへのデイサービスを始めた事が全ての原因であるかのような言動が私の目の前で何度も繰り返された事に憤りを感じているのです。

病院では医師の前で家族と施設との言い争い等控えたいと思い何も言いませんでしたが、あまり繰り返されると腹も立ちます。

移乗自体は適切な範囲内で行われていた筈ですし、無理な移乗がありました、と、根拠の無い説明を医師に報告したり全く納得がいきません。

加えて‘設備が整って’いるからいいのか、整っていないのはいけないのか、何度も口にされています。‘設備が整っていない’事はそれほど利用者を傷めていると思いますか?設備は確かに立派でしょうが、これは多分に介護者の負担も少なくする目的も含まれているんです。

あまりに一方的な言い方に私は逆に‘そちらで何かあったんじゃないんですか?’と勘ぐりたくもなります。」



私の言葉に老人ホーム側は謝罪もしてくれたが、不信感が消えた訳では勿論、無い

〜終わりです〜

不信感

「他に何か?」



父の今後について行われた担当者会議



老人ホーム側から施設長とケアマネージャー



家族である私、私の職場からオーナー、管理人を囲み、手術までは血糖のコントロールを最優先に考えること等で大筋で合意して、会議を終えるところだった



「あの、一つだけ、、」



不信感は私の限界に達していた

不信感

木曜日。総合病院



整形でのレントゲン写真を持って大きな病院で詳しく診てもらう為に来た



痛みを根底から和らげるには手術が有効な手段



再度ここでもレントゲンを撮り直し、結果を待合室で待つ



父は足の痛みに声をあげる事もなく、右足を掴み続けた



診察室で医師からの説明



「これほどまでの骨のズレ、何かありましたか?」



整形で医師から言われた事と同じだった



そして私はデジャブの如く、老人ホーム側からの説明を聞く事になる



「一ヶ月程前から他のデイサービスに通い始めてから痛みの訴えが増えました。設備の整っていない施設で無理な移乗、過度の負担がかかったようなんです。デイサービスに行かない日は痛みの訴えも少なく、夜も良く眠られてます」



更に



「それまでは掴まり立ちも、、」



出来た?



「掴まり立ち、、というか、移乗で抱えた時に左足で軽く支えられることもありました」



父の痛みを和らげる手段を少しでも聞きたかった私は、大半を老人ホーム側の原因の特定に固執する様子を何回も聞く事になったのである
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