「全部おんなじ顔じゃん」
「え?お父さん、よく見てよ全然違うから」
「おそ松とチョロ松の違いが分からん」
「目玉の大きさ違うじゃん」
「あ、ホントだ」
「じゃあ、一松はいつも半目?」
「そうそう」
「じゃあおそ松とトド松は?まぁ、目玉の大きさ若干違うから」
「トド松はアヒル口なんだよ」
「そこか。ンじゃあカラ松はいつも切れ長の目してるの?」
「いつもは違うよ。これはカラコン入れてるの」
「見た目でいうと、おそ松が一番人間良さそうだね」
「えーっ?全然違うんだよ。おそ松が一番性格悪いんだから(笑)」
「そぉなのか。で、お前はカラ松が好きなんだっけ?」
「そうだよ。お姉ちゃんはチョロ松、友達はトド松」
「それぞれ違うんだな」
「6人いるからね(笑)」
やっぱり分からん
最初に百万円振り込むだけで
翌月から毎月三万円
永久に受け取れるという詐欺に引っ掛かって
その大半を失った母に
被害額回収の弁護士事務所から、分厚い書類が送られて来た
今ではハガキ一枚理解出来ない母に、これを渡せる訳もなく
私が代わりに手続きをしなければと
弁護士事務所に電話
「午前中にもう一度電話しますので、なるべく多くの情報を集めておいて下さい」
今までにも封書は来ていたようだが、母はほとんどそのままを引き出しにしまっていた
「大事なものは、この中に全部あるからね」
と言ってた母
そぉゆぅ事だったのね
引き出しの中にはいくつもの封書、未使用の信販カードが二枚、三枚、得体の知れない海外の、聞いた事もない商品の送り状や会員証などなど
こ、怖い(ダメだこりゃ)
娘が朝早くから身支度している
「あれ?今日は休みじゃなかったっけ」
あの、おそ松くんが今、おそ松さんになってブームだそうだ
「休みだよ〜」
しかも流行りは、おそ松くんを知らない若い女子が中心
「コンビニに行くんだって」と、妻
六つ子も成長してストーリーも大人向けなのが若い人の心を真芯に掴んだのだろうが
「ふうん、、」
何が魅力なのかが分かりませんごめんなさい(娘とDVDも見たけどね)
「最初に○○町のコンビニ行って、、」
どうやら今日、おそ松さんのグッズがコンビニ限定でもらえるらしい
ブームというより"現象"だな
「私も病院行く途中で寄ってみるわ」
妻よ、お前もか。(娘に頼まれたらしい)