ゆんの部屋

はて、




何の音？




冷蔵庫は閉まってるし




ピーッ




湯沸しポットが保温にでもなったか




ピーッ




食洗機はまだ稼働中だし




洗濯機は使ってないよね




ピーッ




電子レンジ？




何も入ってませーん




いったい何の音？




その頃、二階では




「ねぇ、お母さん。何か焦げ臭くない？」


〜娘の鼻が効いて良かった〜

一時もじっとしていない母



デイサービスでも洗濯物をたたんだり、庭の草取りに励んでいるようだ



「そろそろ大根の種でも買いに行かないと」



独り言のように呟く母だが、暗に「店に連れていけ」と言ってる



「大根の種を買いに行くなら乗せて行くよ」



「それは良かった。畑が空いているのはもったいないからねぇ」



「何でも作るのはいいけど、自分で出来る分だけ作ってね」



「うんうん」



更に、買い物は大根の種だけだからね、と念を押して私は車内から見守る事にした



認知症でも極力、自分でやれる事はやらせないと



「すぐに千円札使ったらダメだよ。小銭から使うこと」



ハイハイと出て行った母だが、大根の種ひとつにまぁ時間のかかること



あ、帰ってきた



ちゃんと買い物出来るんだね。ビニル袋持ってるし。家のクルマも分かってるようだ



「大根の種、あった？」



母に聞くと



「あれ、何買いに行ったんだっけねぇ」



あれま、、ダメでしたかぁ


〜買い物袋に入ってたのはプリンとヤクルトでした〜

42号はタイムサーキットディスプレイの組み立て



タイムマシンで行きたい過去や未来を設定するパネル



あまりに小さくて配線も到底通電するとは思えず



作る方もそこまで期待していない



来週もタイムサーキットの取り付け

〜見かけたら買ってます〜

看護師の妻は年に２日



必ず休みをとる日がある



それは二人の結婚記念日でも(仕事優先)



お正月でもない(仕事優先)



妻が休むのは



１０月の全国花火大会の日と



明日の妙見祭(このほどユネスコの世界遺産に登録)



といっても



妻が花火や祭りが好きだからではない



理由は



病院までの通勤路が渋滞するからなのでした