「じゃあ、あなた、私は寝るから」


「うん、おやすみ」


私達の寝室は二階だが、母が脳梗塞を起こしてから私だけ母の部屋のある一階で夜を過ごしている


認知症の母は足腰が弱いだけでなく、トイレの場所が起きるたびに分からないのだ


二階に上がる時もあるから危なくて仕方ない


それでも母が起きた時に私が気付かない時もあり、今は更に夜、柵を使って塞いでいる


介護に“万全”という言葉はない